ミュージックプレイヤーの異端児、時代を築く。

SPECIFICATION
モデル名
本体サイズ
重量
画面サイズ
インタフェース


操作ボタン


CPU
OSバージョン
メインメモリ
フラッシュメモリ
外部接続


その他

iPod Touch 2009 8GB (A1288)
110 x 61.8 x 8.5 (mm)
115g
3.5インチ 480x320ドット
マルチタップ対応タッチパネルUI
Dockコネクタ(PC接続/充電用)
3.5mmヘッドフォンジャック
電源/スリープボタン
ホームボタン
ボリュームボタン
ARM11 533MHz
iPhone OS 2.1
DDR SDRAM 128MB
8GB
無線LAN (IEEE802.11b/g)
Bluetooth 2.1 + EDR
Dockコネクタを使用した外部機器接続
加速度センサ内蔵
スピーカー内蔵

 

イントロダクション

  もはや何も説明が不要な、世界的に有名な携帯プレイヤー(爆)。
  iPodは、Apple社が開発したシリコンプレイヤー。元々は小型ハードディスクを搭載していましたが、シリコンメモリの低価格化が
 進み、携帯性が重視されるこの手の機器に積極的に使用されるようになり、今ではSDRAMを使用するのが主流となっています。
 但し容量的な優位性はまだハードディスクにあり、たくさんの音楽を持ち歩くユーザーにはハードディスクモデル(iPod Classic)が
 選ばれています。とは言え私が今回「購入」した8GBモデルでも、一般的な楽曲でしたら約1,750曲(アルバムだと約150枚!)は
 ぶち込むことができますので、よっぽどの音楽好きでなければ困ることはないでしょう。因みに前述のiPod Classicは160GB…。
 まぁ、20倍ですわぁ(笑)。
  そして、iPod touchの最大の魅力は、ゲームやアプリが楽しめる!点でしょう。基本的な仕様はiPhoneと同じですので、iPhone
 のアプリがほぼ動作します(iPhone独自のカメラを使用したものは動作しません!)
 なお、iPodTouchは「8GB」・「32GB」・「64GB」が存在しますが、「8GB」は第二世代、「32GB」・「64GB」は第三世代と呼ばれて
 おり、機能および仕様が異なります。実質「8GB」は前モデルの価格ダウン版と言える内容で、性能もかなり違いますので、購入
 の際には将来性を含めて良く吟味しましょう。
 (私は選ぶ余地はなかったのですが、自分で買うならたぶん「32GB」を買っていたかも)
 
8GB
32GB
64GB
 価格(2010年6月現在)
19,800円
29,800円
39,800円
 CPU
ARM11 533MHz
ARM Cortex-A8 600MHz
 メインメモリ容量
DDR SRAM 128MB
DDR SRAM 256MB
 ヘッドフォン
通常
ボリューム/マイク機能付
 iOS4対応

(一部機能のみ対応)

 

 

ディテールチェック

  見慣れたフロントフォルム(笑)。
  外装保護のためハードケースを装着しております。しかしいろんな
 外装パーツがありまして…まさしく百花繚乱!中央下部に見えるのが
 「ホームボタン」で、トップメニューに戻るとき(アプリを終了するとき)は
 このボタンを押します。
  上部に見える小さな穴は、明るさセンサー用の穴です。


  前述の「ホームボタン」もしくは上部にある「スリープボタン」を押すと
 写真のような壁紙と時計が表示されます。
  「ロック解除」をスライドするとホールド状態が解除され、操作していた
 画面に戻ります。もちろん、ロック解除時のパスワードも設定可能です。
 因みに壁紙は自由に変更可能ですが、音楽はもちろんのこと、画像の
 転送もiTunesを使用する必要があります。つまり、パソコンがないと
 ハナシにならない、iPodくんです。


  左側面にはボリューム調整ボタンがあります。場所は良いのですが
 ボタン自体が固く、操作性はイマイチ。ボリュームコントロール付きの
 ヘッドフォンを購入したほうが、手元で簡単に調整できて便利かも。
  余談ですが、ヘッドフォン使用時と本体スピーカー使用時のボリュー
 ム位置をそれぞれ保持しており、ヘッドフォン装着で自動的に切り換え
 ます。また、ヘッドフォンを抜くと自動的に曲の演奏が停止し、いきなり
 大音響が鳴り響いて周りに迷惑をかける…というお約束のトラブルが
 発生しません。良く考えられていますね〜!

  本体下部のインタフェース。iPod独自の「Dockコネクタ」とイヤホン
 端子が見えます。前者はiTunesとのデータ連携やバッテリ充電など
 で使用する、とっても重要なものです(爆)。
  ヘッドフォンは一般的なミニジャックですので、市販のヘッドフォンが
 使用できます。純正イヤホンはイマイチな音質なので、高性能なもの
 を使用すると○。なお上位機種(32GB/64GBモデル)は、ボリューム
 コントロール機能が付いております。

  本体上部には「スリープボタン」が鎮座しております。設定にもより
 ますが、iPodくんは再生中に本体を振ってしまうと、曲がシャッフル
 されてしまいます。バッテリ消耗を抑えるためにも、操作後はこの
 ボタンを押して画面を消しましょう。なお、スリープ状態にしても音楽
 演奏はストップしません。…って、当たり前か(爆)。

  背面はこんな感じです。メッキ仕上げでとても上質な中に、Appleの
 ロゴマークがさりげなくデザインされてオシャレです。
  しかし、とっても傷が付きやすいので、保護シールやカバーの装着が
 必至。オシャレなデザインも隠れてしまいますので、私はクリアー樹脂
 の保護カバーを付けるに留めております。あまりごっついカバーを装着
 したら、スマートな外観と操作性が損なわれてしまいますしね(^o^)/

  メイン画面はお馴染みの4x4=16個のアイコンで表記されます。
 画面に収まりきらなくなったら自動的に次ページが作成され、最大11
 ページまで増殖可能。私はあまりアプリを落とさないのですが、使い
 倒している人はあっという間に一杯になります(汗)。2010年6月に
 実施された「iOS4」へのアップグレードを行うと、新たに「フォルダ」と
 いう機能が追加されます。パソコンのフォルダ管理のようにアプリを
 自由にまとめることができるようになりますので、パワーユーザーは
 積極的にアップグレードしましょう!

  iPod購入直後は先ずパソコンに接続する必要があるところから判る
 通り、iPodの管理はパソコンとiTunes(ソフト)が必須です。iTunesは
 Appleのサイトから無料でダウンロードできます。
  音楽の購入やアプリのダウンロードはiPodの「AppStore」から行え
 ますが、プレイリストの編集や楽曲の管理はパソコンでしかできない
 ため、私は基本的にパソコンで管理するようにしています。またパソ
 コンに接続すると、音楽やアプリを自動的にパソコン側にバックアップ
 (同期)します。購入したものが消えたりしない配慮ですね(^o^)/

  iPodの充電は付属のDockコネクタケーブルをPCに接続し、USB
 経由で行うのが基本。上記のiTunesに接続すれば自動的に充電
 されるという計算ですが、いちいち充電するためにPCを起動するの
 は、エコ一色のこのご時世にはそぐわない!そんなアナタ(私?)
 のために、アフターマーケットでAC充電コネクタが発売されてます!
 これがあればPCが無くても充電できますし、価格も1,500円ほどと
 安価なので、買っておいて損はないと思います。
  なお肝心のバッテリ駆動時間ですが、音楽を聞くだけであれば
 そう簡単には無くなりません。片道1時間の通勤・通学程度の使用
 であれば、4〜5日は無充電でOK。逆にWeb閲覧や動画再生を
 行うと、やはり液晶を酷使するためかみるみる消費(爆)。上記と
 同様の使い方をしたら、おそらく3日は持たないのではないでしょう
 か。

 

使い勝手インプレッション

  音楽プレイヤーと言えば、昔はS社が第一人者といった感じでしたが、21世紀の今、このiPodは世界的な地位を築いたと言って
 も差し支えないでしょう。カセットからCD・MDへと媒体が変移し、HD・シリコンメモリーの時代になると、コンピュータメーカーが
 この分野を震撼し始めます。
  音質で言えばCDやMDに分があるのがシリコンプレイヤーの性(さが)ですが、転送レートやイコライザを調整すればさほど気に
 なりません。しかし比べると、個人的にはやはりS社のプレイヤーのほうが高音質に感じます。ノイズキャンセルなどの特殊な機構
 は持っていないのも、ライバルに比べて見劣りする部分かもしれません。余談ですが、私がイヤホンに使っているのはPSP用の
 イヤホン。色々試しましたが、これが一番音質が良いです(笑)。
  しかし、iPodTouchはその特長である「タッチパネル」が、操作性と新たな方向性を見出すことに成功しました。一般的なタッチ
 パネルは一点しか感知できませんが、iPodTouchは高度なマルチタッチパネルを採用することにより、非常に直感的で判りやすい
 インタフェースを確立しました。そのため本体には操作ボタンが無く、殆どの機能はタッチパネルを介して操作します。これがもう
 触ってしまうと病みつきになる気持ちよさ(爆)。同じタッチパネルで成功したニンテンドーDS同様、やはり行きつくところはタッチ
 パネル、ということなのでしょうか。
  タッチパネルのことばかり論じてしまいましたが、その他の機能も充実。まずは動画再生ですが、iPodはフリーの動画サイト
 Youtubeと提携しており、メインメニューから簡単にYoutubeにアクセスすることができます。iPhoneではないので無線LAN環境
 があるところでしか視聴できませんが、そのお陰で高画質な画像を閲覧可能(iPhoneはモバイル向けの低画質になる)。
 また第二世代モデルからスピーカーが内蔵されていますので、イヤホンやスピーカーを使用しなくても大丈夫(音質は悪いケド)。
  iPodTouchのもう一つの特長として、専用サイト「AppleStore」からいろいろなアプリケーションを購入・インストールすること
 ができます。iPhoneのものと同一仕様ですので、独自の機能(カメラなど)を使用するアプリケーションは動作しませんが、
 ゲームや実用アプリ、小技アプリなどをたくさんインストールすれば、自分だけのiPodを構築できます。アプリ自体も無料のもの
 から高くても1,000円程度ですので、気軽にダウンロードできますね。またアプリ自体のアップデートが発生しても、iTunesや
 AppleStore接続時に自動的に検知し、ユーザーに教えてくれますのでとても親切。
 
  以上のように、iPodTouchは単なる音楽プレイヤーの域を超えた、数々の魅力を兼ねそろえた端末です。値段もかなりこなれて
 きましたので、ぜひ触ってみてください!楽しいですよ〜(^o^)/
 

 

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