基本スペック
 モデル

 型式
 ストレージ
 CPU
 OS
 サイズ(mm)
 重量(g)
 その他
 第三世代iPad 「新しいiPad」
 3G + WiFiモデル
 A1430 (iPad 2012)
 32GB
 Apple A5X (DualCore)
 iOS 5.1
 (H) 241.2 x (W) 185.7 x (D) 9.4
 662 (WiFiモデルは652)
 液晶保護シート+本体カバー
 (Simplism SmartLeatherShell)

 


 今やタブレットPCの代名詞ともいえる「iPad」。
初代モデルは2010年に登場し、その後約一年おきに新モデルが登場されてきましたが、この第三世代モデルは
史上最も「影が薄いiPad」となってしまいました。というのも、発売された2012年4月では「4G対応のiPad」という
鳴り物入りで登場したのですが、当時国内で4Gサービスを行っていたのはNTTドコモのみ。いくらハードが対応
しているとは言え、キャリアサービスがそうでなければ意味がありません。そしてそのソフトバンクも2012年9月には
4G(厳密には3.9G)サービスが開始されますが、iPadの回線周波数に対応しておらず、「4G対応なのに非対応」と
いうレッテルを張られることに…。そして11月、4G回線に完全対応した、「第四世代iPad」と「iPad mini」登場…。
「新しいiPad」は、わずか7カ月で「新しく」なくなってしまいます(涙)。しかも、何故か先代「iPad2」は継続販売
されながらも、「名は体を表す」ことができなくなった「新しいiPad」はラインナップ落ちになります…。
  そんな迷走っぷりは、ハードウェアスペックにも現れています。
まずはサイズ。先代のiPad2と大して変わらない印象ですが、本体の厚さが約1mm大きくなっています。これは、
ディスプレイのRetina化による弊害で、CPUやGPU強化によるバッテリ消費率悪化に伴い、先代モデルと変わらない
稼働時間を確保すべく、バッテリサイズを大型化しているのが原因。「厚さ1mm増なら、そんなに目くじら立てる程
じゃないじゃん!」とお思いの方もいらっしゃるでしょう…ハイハイ、私もそう思います。しかしバッテリサイズが上がる
ことで、重量も50g増加し、重たくなっているのです!!(爆)。最近のタブレット市場でハバを利かせ始めているAndroid
系はとても軽く(大体500〜600g前後)、持ち比べるとかなり重たい印象です。
(「150g」は小さい差のように思いますが、「スマホ一台ほど余分に持ち歩いている」…と考えると大きい!)

 
すでにおなじみのボディサイズですが、片手で保持する
にはそれなりに大変。iPad mini の絶妙さがわかります。
アルミニウムボディで質感は文句ナシ。
でも、樹脂にすればもっと軽くできると思います(^o^;)>

 またRetina化によってGPUが強化されましたが、動作がなんとなくもたつく感じがして軽快ではありません。
それもそのはず、某雑誌のベンチマークテスト結果を見ると、「新しいiPad」は何と最下位!当のアップルも煮詰めの
甘さを感じ、わずか7か月後にはCPU性能を倍にした新モデルを登場させざるを得なかったのでは?と模索してしま
います…はぅぅ。

  まぁそんなネガな部分は置いといて(笑)。
本機最大の特長であるRetinaディスプレイですが、さすがに綺麗…。特にテキスト表示部は先代とは雲泥の差です。
ただしグラフィックはアプリ側でRetina対応させる必要があり、非対応アプリやSafariでのWebページなどはオリジナル
画像が自動的に拡大表示されます。特にiPhone用アプリはフルサイズ表示にすると、かなりドットの粗さが目立ちます。
「Retinaにすればすべてが綺麗になる!」というのは間違いですので、気を付けましょう。

写真なのでその精細さを伝えるのには無理がありますが、
テキスト文字はエッジがくっきりと映っているのがわかると思います。
画像などはそのまま表示されますので、ドットの粗さが際立つ結果に。

 基本的な使い勝手は上々。ソフトウェアキーボードもサイズが妥当で押しやすいですが、独特の辞書変換ですので
慣れないとイライラすることも。あまり賢い辞書ではないので、Atokなどの外部辞書をインストールするか、よく使う
単語を辞書登録するなどの工夫をしましょう。「自分仕様」にカスタマイズするのが、PCの醍醐味ですよ!
 
ソフトウェアキーボードはキーサイズが大きく、手が大きな
ワタシでも入力しやすいです。ただし打鍵感が乏しいので、
誤入力しがち。市販のBluetoothキーボードがオススメです。
市販されているiPad用ケースを装着すれば、こんな風に立てて
表示させることができ、Youtubeなどの閲覧に最適です!

  個人的な部分としては、装着したレザーケースの使い勝手がイマイチ…というか、基本機能は申し分ないのですが
フリップに使われている磁石が強力すぎて(装着したままiPadが冷蔵庫にへばり付くぞ!)、パソコンなど磁気に
弱い機器と一緒に持ち運ぶ際にとても気を使います。こんな強力な磁石はイランだろっ!と叫びたくなります。
因みに本体フレーム右部分にも磁石が使われていますが、磁力はとても弱いので気にするほどではないです。
  あとは液晶保護シート!面積が大きいため、気泡が入らないように貼り付けるには勇気と気合が必要です(爆)。
シート自体は高額(大体2,000円くらい)ですので、いろんな意味で失敗は許されません!
まぁ私は、購入時にソフトバンクのオネーサンに貼ってもらいましたらそこまで困りませんでしたが、すでに子供たちの
洗礼を受けて傷だらけ(涙)。貼りなおさないといけない…はぅぅ。

 仕事にもプライベートにも使えて、個人的には大満足の「新しいiPad」。WordやExcelするならパソコンが必要ですが、
Web閲覧やメールチェックぐらいしかしない人には、使いたいときにすぐ使える「お手軽パソコン」として超オススメです。
ビジネスシーンにおいても、プレゼンやメモ取りなどすべてこれ一台でこなせてしまいますので、仕事の仕方も大きく
変わりますよ〜(^o^)/


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