ヤマト。
コスモタイガー隊パイロット控室。
加藤三郎と山本明が寛いでいる。
加藤、雑誌を読んでいる。
加藤「なあ、山本。」
山本「ああ?」
加藤「これはな、ずっと未来の話になるんだが何時の日かこの宇宙に鉄道が敷設されるらしいぜ」
山本、怪訝そうにヘルメットを磨いていた手を止める。
山本「はあ??鉄道??」
加藤「そうなんだよ。楽しみだよなー。そういう話を聞くとなんていうかこう、想像力をかき立てられるなあ。」
山本「・・・・・・・」
この話題を伸ばすかどうか悩む山本。少し面倒くさい山本。
そして、意に介さない加藤。
加藤「いいよなあー、それくらいの時代になったらきっとクリスタルで出来たウェイトレスとか、もしかしたら美人な女海賊とかいたりしてなあ。それも森(雪)くん以上にさあ。」
とたん、山本の表情が固くなる。
口端が思い切り引きつっている。
山本「い・・、いや・・、森くんだってほらさあ、美人じゃん」
加藤「山本ー、そんな現実的な感覚はよせよ。第一お前だって言ってるだろうが。あの二人を見ていると疲れるって!」
その場を逃げようとする山本。加藤、わからない。
そして背後で殺気立った森雪の声。
森雪「ふうううーーん・・・。そお。あなた達は私たちの事をそういう眼で見てたんだあーーーー。」
加藤、山本の襟首を捕まえている。
二人、顔が青ざめている。このときばかりはガミラス。
その後、艦内に響き渡る阿鼻叫喚。
森雪「あなた達なんて、その銀河鉄道とやらに乗って怪しい機械化惑星にでも行ってネジにされるといいんだわ!!!」
パイロット室を出て行く。
残されたのはボロ雑巾の様な加藤と山本。
・・・ちなみに加藤と雪の予想?は現実となってしまう。