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last update : 2005.04.24.sun
Animations World - Great Characters-
『宇宙海賊キャプテンハーロック』
波野静香
[投稿コメント集]
(2000.3.Illustrated by Maja)
登場話…33話『たった一人の突撃!』 35話『美しき謎の女』 36話『決戦前夜』 37話『赤いセーターの涙』 |
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〜波野静香・登場話のあらすじ〜 |
誘拐されたまゆを救い出し、いよいよマゾーンとの決戦に挑むハーロック達にラフレシアが仕向けた作戦は、アルカディア号内部にスパイを潜入させ、内と外から同時に攻撃をかけるというものであった。 そのスパイとしての重要任務に就くのが、地球では首相秘書であるが実はマゾーン地球司令の波野静香である。 地球で切田長官を罠にはめて自ら救い出し、アルカディア号に紹介され、堂々と客として乗り込んだ波野静香は、内部の様子をラフレシアに転送すると共に、ハーロック自身にも近づき生き方を探ろうとする。 しかし、肝心のアルカディア号爆破の方は寸でのところで失敗、波野の正体もスパイと露見し、波野はラフレシアからも見放され、アルカディア号からも追放される。 マゾーンから任務を失敗した責任をとらされ、死の制裁を受ける波野を救ったのは、何とハーロックだった。 奇跡的に生還した波野は、ただひたすら赤いセーターを編み続ける。 それが完成した時、彼女は中枢大コンピューターに爆弾を仕掛けたと嘘をつき、銃弾に倒れる。 愛するハーロックに撃たれて死にたいという彼女の最期の願いは叶えられた。 そして、彼女自らハーロックへの想いを込めて編み上げたセーターと共に、ハーロックによって宇宙へ葬られ青い炎となって消えていったのであった。 |
”敵を愛してしまったマゾーンの悲劇”ということになるんでしょうか、波野静香シリーズのイメージというと…。
原作での波野は台羽君がらみだったのですが、TVアニメの方では、ハーロックがらみに変更され、原作にはないオリジナルストーリーになっています。
この波野静香登場話に関しては、36話『決戦前夜』の例のバスルームのシーンを中心に特に女性ハーロックファンには衝撃が走ったりして非常に印象深い話になっているのではないでしょうか。
(でも男性ファンの方からどういう感想を持ったのかは何故かあまり聞かれないようですね…?)
勿論、そのシーンだけではなく、この波野登場話というのは、非常に見どころの多い、一見の価値ありのオリジナルストーリーだったように思います。
「宇宙海賊キャプテンハーロック」の作品中、後半からはどちらかといえばちょっと大人向きを感じさせるストーリーも入ってきましたね。
私が面白いと思ったのは、あのハーロックに大人の愛のドラマを絡ませるという非常に大胆な試みでした。
こういう大胆さというのが、この作品全体の中にも至るところに感じられますね。
こういう恋愛ドラマなどの面白さというのは、原作の零士氏の世界では、氏が不得手なのかあまり描写されないので、原作を離れたアニメならではという意味でも面白かったわけなのであります。
(でもああいう場面はショックなので今後はもうご勘弁!やるんならどうか他のキャラでお願いしますね〜。)さて、ここでまだ本作品を見たことがなく例のバスルームのシーンって何?という人の為に説明します。
スパイとしてアルカディア号に乗り込んだ波野静香は、女王ラフレシアからハーロックが何を考えているのか、生き方や信念を聞き出せと命令されます。どんな方法でも構わぬーと言われ、彼女がとった方法とは、なんと”色仕掛け”だったのでした〜!(そもそも、考えて見たらこの判断自体が大きな間違いの元じゃないんでしょうか?)
多分、彼女は大変な美貌に加えて地球では首相秘書になるほど有能であるエリート。男性はそういうことには色仕掛けが一番、と経験から判断したのでしょう。
実際、今まで思い通りになってきてたと思うのです。当然、自信もあったんでしょうね。
で、なんと彼女はバスルームでシャワーを浴びている最中に貧血で倒れた…というフリをして、そこを通りかかったハーロックに助け出されるのですが、彼女はそこをチャンスとばかり裸のままハーロックに抱きついて色気でもって虜にしちゃおうとするわけです。
(そこでハーロックがとったリアクションというのがまた見物だったのですが、やはりそこは是非本作品をご覧になってください。)
何故波野がそういう行動をとったか…私の個人的な見方ですが、ラフレシアの命令実行目的の他に、マゾーンの宿敵ハーロックさえ陥として骨抜きにしちゃえば、マゾーンにとってアルカディア号を破るのは非常にたやすくなる。彼女の中に武力以外のこういう方法でもマゾーンを勝利に導いてやろうという計算もあったのではないかと思うのです。
また、もう一つあって、これはあくまでも勝手な想像なんですが、首相秘書兼地球司令だった波野は当然キャプテンハーロックの行動、情報等逐一知らされていたに違いないので、怠惰な人間が多い地球人類の中で一人、背を向けて闘っているこの男は一体何者なんだろうという興味は前々からあったと思うんですよね。
で、実はそこから愛に発展する芽はあったわけですが、使命に徹した本人も気付かないうちに実際実物と対面したらますますそれが大きくなっていったのかも…。
だから彼女は無意識にハーロックを自分のものにしたくてああいう行動に出たのかもしれませんね。(そういえば、彼女自分でそう言ってましたね。そうするとあれは本音だったのかな?)
ところがどっこい、何とハーロックには彼女の計算や秘密兵器は通用しなかったんですね〜。
そればかりか、ミイラ取りがミイラになってしまい、相手を虜にするつもりが、逆に自分が相手に惹かれていってしまったのです。(または、眠っていた自分の本当の気持ちを自覚してしまったか。)
そして、重要任務であるコンピューター爆破の失敗…これも、ハーロックによって阻止され、アルカディア号にうまく乗り込みさえすれば勝利は確実と思われていた計画が、まさかのところでどんどんと狂っていくのでした。
そして、ラフレシアに見放され、ハーロックに全て企みが見抜かれていると知ったときー波野静香の感情が爆発。
ラフレシアに見放された衝撃もさることながら、それなりに自信もあった自分をもっと上回る人間がいた!更に、それを知りつつ自分を殺さないハーロック…。
エリートマゾーンのプライドはガラガラと音をたてて崩壊していくのでした。
波野は艦橋で暴れ回るが、後からやってきたハーロックに向けて撃つ銃弾だけは、何発撃っても一向に当たらない。
この時のハーロックもそれを全くよけようとしないんだからこれまたニクイですよね。
周囲の反対の声をよそにマゾーンのスパイと発覚した波野へのハーロックの処置は、殺さずに小型艇を彼女に与えるというものでした。
その小型艇へマゾーンは容赦ない攻撃をかける。死を覚悟していた筈のスパイは、仲間からも制裁を受ける中、何故か必死に生き延びようとする。
任務に失敗したロボットとしてのマゾーン戦士ではなく、エリートマゾーンとしての部分が崩壊した後は、彼女という一人の生身の人間が目覚めたからなのでしょうか?
そんな彼女を、ハーロックは救い出すのでした。
九死に一生を得たマゾーン戦士であるはずの波野は、回復し始めるとまるで平凡な家庭的な女性のように赤いセーターをひたすら編み続ける。
一針一針、ハーロックへの想いを込めて、黙々と編むのです。
彼女はハーロックからはその想いが返ってくることは決してないということを知りつつ、編んでいたのでしょうね。
だから、ハーロックが絶対着なさそうな真っ赤なセーターを編んだのかもしれません。
だってあのセーター、誰がどう考えても似合わないですよね、ハーロックには。
もし、彼女が本当にハーロックにそれを受け取って欲しかったら、もっと似合いそうなせめてドクロマーク入りの黒のマフラーとか手袋とか送るんじゃないでしょうか。
それに、ハーロックに宛てたメモにも普通なら「私の気持ちです。どうか受け取ってください。」と書くと思うのです。でも確か書いてあったのは、想いを込めて編みましたというようなことだけでしたね。
相手が受け取ることはないと知りつつ、自分だけの想いを込めて編んだセーター。
少なくとも、編んでいる間は彼女は幸せだったかもしれないですね。それが彼女にとってはひたすら愛をこめていた、人を愛していた時間だったのだから。
それが完成した時、その時間も終わりを告げる。決して愛が返ることはない哀しいセーターを見つめて、抱きしめて泣いてしまった波野静香…。
その彼女には、もはや非情なマゾーン戦士としての姿はどこにもありませんね。
ハーロックによって本来の人間らしく情深い素の彼女になったのでは…と私は思います。
(マゾーンといったって単に地球侵略する悪の生命体じゃないわけですからね。)
また、ハーロックにもそのセーターの意味がわかっていたんじゃないでしょうか。
だから彼の手で彼女を宇宙へ葬ってあげた…しかもたった一人で、あのドクロマークの布を被せて、というところは、せめてできる彼なりの彼女へのやさしさではないかと思いました。
敵を愛してしまった波野静香は、自ら死を選ぶわけですが、それも本当に爆弾をしかけて無理心中ということはしなかった。マゾーン戦士としての意識が強く残っていたなら、本来の目的も遂行できるし、愛も実らないならいっそ…という考えになってもおかしくないと思うのです。
それをしなかったというのは、やはり種の起源は違っても地球人以上に人間らしい心ある女性だったからではないでしょうか…。
それと彼女も地球勤務が長くて自分でも気がつかない内に、いつの間にか、1000年女王のように地球人に影響されていたのかもしれないですね。
ネズミにかじられた乗組員A氏のケガの手当てをしたのも計算からだとはあんまり思えないし…。
ともかく最期は形はマゾーン戦士として、でも本当は人を愛した哀しい女性として、死んでいくんですね。
コンピューターに爆弾を仕掛けたことが狂言であることすらハーロックは知っていて、最期のとどめを彼女の願い通りにハーロックが撃つ…。クールでしたね、この時のハーロックも。
でももっと冷たいなと思ったのは、あの心を込めて編んだ赤いセーター、死んだ波野に着せて返してしまったこと。
まあ当然といえば当然なんだろうけど、波野の頬を流れるあの涙、ハーロックへの想いを込めて編んだセーターを波野もわかっていたとはいえ、はっきり返されてしまったわけだから…その姿を見ると、もう悲し過ぎます。
なんてったってあのセーターは彼女の愛そのものなんだから。
36話『決戦前夜』では正直言って波野静香嫌いだったのですが、37話『赤いセーターの涙』でこういうドラマ見せられると今までの気持ちはどこへやら、もうコロッと彼女に同情してしまいました。
(これはあとで書きますが、演出の巧みさも非常にあったと思います。)ところで、先の話の中にも出ましたが、あと必見なのが、各自のリアクションなんですね。
各キャラクターがとった行動がそれぞれに面白いんです。
まず、やっぱりハーロックですね。彼の波野に対する態度を見てると、このTVアニメ版ならではの性格が表現されていて、それが一つの魅力になっていると思いました。
例えば、色仕掛けが通用しなかった…というところが、非常にストイックな彼の新たな一面が出て、よりハーロックという人物の深みが見えたのでは?
それと、マゾーンと知りつつアルカディア号を自由にスパイさせておくというその神経ですね。
さすがのラフレシアもア然…でしたでしょうね。
そして、やはり言葉ではなく彼の行動での感情表現が終始クールだったなぁ…。
また、ミーメも途中波野に嫉妬したりという珍しい一面を見せて、その時はハーロックに無視されちゃうし、ちょっと可哀想でしたね。
しかしその後さすがはミーメというべきか…?ハーロックに問いただすこともせず、大人の態度でした。
(ハーロックもなんの弁解も説明もしないんですよねー。)
その後、自然と波野もハーロックの気持ちも理解していたのは、結局ミーメだけだったんですよね。
それから、演出も結構よかったと思います。特に、スパイ波野静香の心理表現とかですね。
爆弾がなかなか設置できずに焦る波野とか、行き場のなくなった波野が艦橋で舵輪をデタラメに回しまくるとか…。
そういったシーンもあるために波野憎〜!という気持ちになれなかったんです。そこのところは、本当に巧いと思いました。
また、波野静香の声を担当されたのは山口奈々さんという方ですが、私もこの波野静香、印象深かった為にこの声優さんの名前もすぐ覚えましたね。
この方の演技も非常によくて、心に残る女・波野静香のドラマをとても魅力的にしてくれたと思います。
〜波野静香についてのコメント集〜
お名前の欄の色が薄い桃色は女性、薄い紫色は男性の方です。
-投稿コメントへJUMP!- |
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10. まりめろでぃ様 <2001.3.22.thu>
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13. ケンケン様 <2003.07.13.sun> 14. 星野芽衣子様−No.2 <2003.08.01.fri> 15. ゾネスの愛様 <2004.1.21.wed> 16. パーロッコ様 <2004.11.03.wed> 17. 私は猿・・・ !!様 <2005.01.14.fri> 18. mura様 <2005.04.16.sat> |
ゆみねこ様 |
2000.2.20.sun |
▲最近本屋へ行くと、文庫本で「決戦前夜」というタイトルの(内容はサッカーのことですか?)本が置いてあって、見る度に思わず目を引いてしまうのですが、当時私にとってこのタイトル、ショッキングな思い出と結びついてしまって特別な思いがありました。
思えば色っぽい話ってあれ以来、あんまりないですよね。後にも先にも出ないかな…。そうなると、この冒険は非常に貴重かも?!
S.N様 |
マゾーン派のS.Nです。 掲示板を見ても、先のアンケート結果を見てもなぜか波野静香の人気が高いですねぇ。 敵であるハーロックに惹かれたり、涙を流したりと、彼女はマゾーンでありながら、非常に人間的な要素も兼ね備えていたように思います。 彼女が好きだという人は、彼女のそういう一面に感じ入るものがあったのでしょう。 でも、私は逆にローラやミユ、クレオなどのような「マゾーンらしいマゾーン」が好きだなぁ。 2000.2.22.tue |
▲波野静香ってローラなどとは全く対称的ですよね。
ローラは情っていうものを微塵も感じさせなかった印象があります。登場したマゾーンの中でもクールさはナンバー1かも?!
そうでした、S.Nさんはクールなマゾーンが好みだったのでしたね!
でも今回コメントお寄せいただいて、ありがとうございました。
美紀様 |
原作の彼女は全体に黒のイメージ、どこかはかなげ、神秘的で結構好きでした。 台羽君との関わりも、かくまっている間どんな話をしていたのかは気になるところですが「男と女」という雰囲気ではなかったので嫉妬の炎が燃え上がることもなく(笑)、戦いにくい相手であるという一例として落ち着いて読むことができました。 原始に近い大気に触れて自分を抑えられなくなったというセリフからマゾーンの妖しいルーツが想像でき、また彼女の母星への郷愁や「ミーメさんだって傷つけるつもりじゃなかった(セリフうろ覚えですが)」という嘆きが切なく、一気にマゾーンが魅力ある敵として印象づけられました。 TVでは関わった人物がハーロックに変わった、ということより原作では有り得ないような展開にかなり抵抗があったのですが、今では多少大人っぽく設定された彼女が(少し俗っぽいという感はあるものの)あのストーリーをもってして原作通りでは出てこない、またある意味他の設定の女性キャラでは引き出せないハーロックの一面を表現して彼の性格描写に奥行きが出て良かったのかも、と思えるようになりました。 (今もう一度原作やTVを見たらまた違った印象を持つのかもしれませんがそれが出来ないので当時の印象を思い返しながら書いてみました。) 2000.2.23.wed |
▲原作の波野静香についてと、アニメの方の両方のコメント頂いてありがとうございました。
原作とアニメの波野静香の共通点は、原作で燃えてしまった波野を見てハーロックの言う「マゾーンにも心がある」ということなのでしょうね。
自分の母星と同じ大気に触れて自分を抑えられなくなったというところは、何だか原作の1000年女王を連想してしまいました。
彼女もラーメタル人でありながら故郷から遠く離れた地球の地で人間を愛する心を持っていた…。
TVアニメの方では、彼女の登場によりハーロックの性格描写に奥行きが出て、というのは私も同感でした。
トト様 |
切田長官が可哀相、な気がします。 彼はプライドを捨ててまで彼女のことをハーロックに託したのに、結局宇宙の果てから電報が一通「彼女は勇敢に戦って戦死」なんて届いていいんでしょうか〜 あと、彼女に関しては、マゾーンの宿命「死んだら燃える」が、宇宙葬されてからになってましたが、小さい頃それを見た私は、ハーロック達の心情なんか後回しで「えぇ〜! 彼女は今まで生きてたん〜? 生きてたのにセーター着せて宇宙に放り出したん〜!」と疑問でいっぱいでした。 今となっては彼女に同情もできるので、ああいう最期も敬意をもって見られるんですけどね…… 2000.2.29.tue |
▲あの35話『美しき謎の女』での切田長官のエピソードも印象深かったです。彼は物語の前半ではまゆをいじめたりして地球での悪役!という感じでしたが、27話以降、マゾーンの存在を認識してからはイメージが一変、いい奴になってきましたね。
なんとハーロックに頼み事をするなんて当初のイメージからは想像できない意外な行動でした。
でも実は波野にアルカディア号に乗り込む手段として利用されてたなんて…事実を知らないだけよかった?!
ハーロックに命を捧げた女様 |
彼女といえばハーロックとのキスシーンでしょう! 男の中の男・ハーロックの最初で最後のキスシーン! 幼少時からハーロックを慕う私にとって、かくもショッキングなシーンでございました。 しかもぶちぎれ寸前の発光ミーメ。しかも全身ヌード。しかも風呂場。あな恐ろしや、静香! でも私としては原作の台羽君といい感じの彼女の方が好き。はかなさが良い。 話をアニメに戻すと、彼女の編物の能力は絶句ものである。編むの早過ぎ。だがそれを自分が着てしまうのは哀しいマゾーンの習性か。 ともかくも彼女に一言。ミーメを侮ってはいかん!! 2000.3.21.tue |
▲ズバリ!ストレートな本音そのものといった感じのコメントを頂きました。
彼女は運動神経はいいわ、編物の技術もあるわ、なんでも出来てしまうんですよね。
さすがは全能なるマゾーン…というところでしょうか。
でもその自信過剰がかえって仇になってしまったのでは?という気もします。
一旦は嫉妬したものの、後は大半の乗組員が理解できなかった波野の気持ちを、女としても理解し大人の態度をとっていたミーメ。確かにそんな彼女は侮れません〜。
星野芽衣子様 |
何と言っても彼女は星の数ほどいる松本美女の中で唯一ハーロックの唇を奪った女性ですからね。 初めてTVのオンエアで観た時は悔しくて悔しくて、夜眠れませんでした。 ハーロックのただ一人の恋人と公認されているマーヤ嬢でさえ、そんなことしなかったのに・・・。(出来なかったと言うべきでしょうか?)(^^; しかし、あの時の36話って本当に映像がきれいでしたよね。 スローモーションでゆっくりと2人が回っていって・・・。 あの後ハーロックが彼女を抱きかかえて歩いていったじゃないですか? 私、てっきりどこかへ連れて行くのかしらんと思って一人でどきどきしてました(おバカな私(^^;) しかし敵ながら天晴れ!ですよ。 彼女が手を握ったとき、ハーロックうろたえてたじゃないですか。 「ハーロックも男だったのね」としみじみ納得させられるエピソードだと思います。 私の彼女へのコメントは「敵ながら天晴れ!!」です。 誰もハーロックとキスなんてできないもん。 2000.6.8.thu |
▲星野芽衣子さんのコメントでそういえば私もバスルームから波野静香をかかえてハーロックが歩いて行った時、一体どこへ行くんだろう?!とミョ〜に不安になってたことを思い出しました。行き着いた先が医務室だったと判明した途端、なあんだ…と思わずほっとしたような…。
確かに、彼女の行動力は敵ながらあっぱれかもしれません。
なかなか出来ることじゃないですね。しかもあのハーロックに対して…いい度胸してますよ〜。(ミーメもそう思っていたりして?!)
匿名希望様 |
波野さんはとても印象的な存在でした。 若かった頃は、あのシーンは生々しすぎて直視できませんでしたが、不思議とやきもちみたいな感情は沸かなかったです。 でも、ストーリー全体を通してもっときれいに描いて欲しいな(欲を言えば一話くらいは小松原さんの作画で見てみたかったなと思っていました。) ところで私には、彼女のセーターをハーロックは気持ちの上では受け取っていたのでは?と思えるのです。TV版の彼独特の人間臭さからすると、波野さんへの態度は戦士への敬意や優しさだけでなく、一人の女性として見ていた面もあって、自分でもとまどっていたのじゃないかな?と。いとおしさまではいかないけれど本当は生き延びていて欲しかったみたいな。 感情表現が不器用な彼のゆらぎが、色々な場面に現れているように思えて何だかそれがまた魅力的に思えてしまうのです。 きっと私の気持ちの中で、たとえ思いがけないことだったにしろ(視聴者にも本人にも?)あんな風に触れ合った相手をきっぱり拒絶できるほど器用な人ではないと思いたいという願望がそう感じさせたのかもしれません。 だからハーロックは、その自分でも不消化な感情をセーターと一緒に葬ったのでは?そんな風に解釈していました。 波野さんの涙も、ハーロックへの想いだけではなくて同胞や女王への思いが入り混じったなおさら辛いものだったのかもと思っています。 深読みの得意な私の思いこみです。皆様ごめんなさい。 それにしても20年以上もたっているのに皆にこんな物思いをさせる彼女っていったい‥‥。 2000.8.26.sat |
▲なるほど〜、と思わず感心してしまった位、深い解釈また貴重な感想をいただきました。
ハーロックの方もいろんな微妙な感情が渦巻いていたのではないかということは私も納得できるところです。それも大人になってからで、ハーロックや波野静香の微妙な心理は言葉よりも行動で表現されていたこともあり、当時中学生や高校生にはなかなかわかり辛いところだったかもしれませんね。(それにしても奥の深いエピソードです。)
それにしてもこういう大人向けのお話をハーロックにぶつけてみても、やはりさすがはハーロック自身アダルトな人物のせいか全く違和感がないんですね。
ハーロックならではの(そういう子供向け過ぎない)話も、またもっと見てみたい気がしてしまいます。
クレオ丸様 |
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▲非常にマゾーンに対する愛情の感じるコメントを頂きました。
どんな高度な文明、知能、技術を持っていたとしてもやっぱり愛や心、ということに関しては上も下もない、人間と同じなんですね。
波野静香の他にも沢山心あるマゾーンは登場しましたが、冷徹非情、正に敵役!といったマゾーンにも心はある、というご意見、確かにそうかもしれません。
マゾーン生命体の代表である女王ラフレシアは、マゾーンそのものですし、彼女を見ればそれも納得できるように思えます。
地球防衛軍予備役兵様 |
※<管理者より>
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▲大変面白い(といっては失礼かもしれませんが)想い出話、どうもありがとうございました。
それは、確かに波野静香といえば、必ず思い出される想い出にもなりますよね。
あの頃のお母さん方にとっては、『宇宙海賊キャプテンハーロック』という番組は子供が見てはイケナイものだったのでしょうか?
(確かに色気のある美人のお姉さん達は沢山出ていましたが…)
それにしても、小学生の時からハーロックの良さを見抜いているなんて、素晴らしい〜!
まりめろでぃ様 |
はじめまして。スカパーで「ハーロック・サーガ」(こちらでは酷評されているようですが(笑))を見てまたハーロック熱が再燃してしまいました。 「宇宙海賊〜」をリアルタイムで見ていたクチです。 二十数年後にしてようやっと秋田書店刊行の「宇宙海賊〜」を全五巻揃えてしまいました。 当時は立ち読みで済ませたものでした(笑)。 大人の財力って素晴らしい(笑)。 さて、波野静香ですが、こちらのコメントを拝見しているうちに私も思い出して来ました、彼女のこと。 思い出せる、ということはかなり印象が強かった、っていうかやはりトラウマになっているんでしょうね。 子供ゴコロにあのシーンはかなりショックでしたね。 一番思ったのはミーメがカワイソウだな〜ということです。 ミーメとハーロックの関係って、子供心には把握しかねる部分があったのですが(←単純な男と女の関係じゃない、別の深い絆じゃないですか)、今回はストレートにわかりやすい「嫉妬」の感情を表している彼女を見て、ああ、ミーメもやっぱり嫉妬するんだなあと。 そのくせ、ストイックに静香嬢を拒絶するハーロックを見て「バカだな〜、とりあえず食っとけばいいのに」みたいなことも考えたものでした(爆)←鬼小学生(自爆) いや、そこがハーロックのハーロックたる所以なんですがね。 #な、なんかお下劣ですみません(汗) で、モンダイの赤いセーターですが、やっぱり「ハーロックに赤いセーターはないだろ〜〜よ〜」と(爆)。←鬼小学生そのニ(爆)。 ……だって…着ているところ想像できなし…。その発想自体浮かばん…。 当時は、「本当に好きだったら似合わないってわかるはずだし、編まないよな〜」と思ったのですが……今なら彼女の気持ちわかりますけどね(涙)。 どっちにしろ、今となっては、「宇宙海賊〜」の世界に彩りをそえるヨイエピソードだったと思います。 うう〜、もう何年も見ていないものですから、うろおぼえの上でのコメント、すみません。 あとは、宇宙空間に漂う赤いセーターの図をおぼろげに思い出すくらいの始末でして…(T T)。 去年の年末、東映チャンネルで「宇宙海賊〜」をやっていたそうですが、すっかりチェックし忘れておりました。無念です。 友達にハーロック好きがたまたまおりまして、きっとビデオ等を持っているとも思われますので見せてもらうよう交渉してみようと思っております。 それでは。
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▲懐かしの「宇宙海賊キャプテンハーロック」、思い出される印象的なエピソードは他にも沢山あると思いますが、中でもこの波野静香のは感受性の強い年頃にとっては、やはり衝撃的なインパクトのある話でしたよね。
でも時が経ってこうしてみるとドラマとしても面白さを感じてしまい、おっしゃる通り私も作品の世界に彩りを添えてくれた忘れ難いエピソードになっている気がしています。
ハーロックファン様 |
ハーロックとの○○シーンがゆるせませーん(アニメ) 2001.7.25.wed |
▲特に女性ファンの、まさしく本音を代表する一言…なのかも?!
清久真理様 |
私もハーロックとの○○シーンにショックを受けた一人です。 でも、ストーリィが進んでいくうちにだんだんと彼女に感情移入してしまい、舵輪をデタラメに回しまくる姿には、涙を誘われました。 赤いセーターを編むところでは、「北の宿から」を思い出しました。 「着てはもらえぬセーターを、寒さこらえて編んでます〜。」ってな感じが、日本人ぽくて何故か共感してしまいます。 ところで、この三十七話のハーロックはやたらと無口だなーと思っていたのですが、(普段からそうですが、この時はいつにもまして)セリフが一つ抜け落ちてしまったそうですね。 「宇宙は寒いぞ。」というセリフが入っていたら、また違った印象になっていたのかな?と思います。 このセリフを聞けば、きっと静香さんも浮かばれることでしょう。 2002.07.31.wed |
▲都はるみさんのヒット曲「北の宿から」。なるほど、言われてみればそのフレーズ、やけにぴったりですね。
案外当時スタッフの人がホントにその歌詞に影響されて「これだっ!」と作ってたりして。
「宇宙は寒いぞ」のセリフ、あの無言で見送るラストと比べて、本当にあったらどういう印象になっていたかぜひ聞いてみたかったなぁと思いました。
ケンケン様 |
7/10 CATVのANIMAX-TVにて「赤いセータの涙」を見ました。
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▲約25年ぶり…!それではとても懐かしくこの作品ご覧になっていたのでは?
あの最後の話は、当時私も泣けてしまったのを覚えています。
それに、非常に心動かされたエピソードだったせいか、交響組曲に収録されているその曲を聴くと、今でもまずそのシーンが浮かんできてしまうんですよね。
星野芽衣子様−No.2 |
先日ANIMAXで久しぶりに「宇宙海賊」のハーロックを観ました。 この「37話」特に演出が冴えていました。 優しくしてはいけない相手だからハーロックも辛かったのでは? などと書いてるうちに、実はハーロック、ああ見えて本人が語らないだけで、色んな恋愛をしたのかも。 2003.8.1.fri |
ゾネスの愛様 |
アニマックスで20年以上経った作品を見ました。
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▲「愛する人に撃たれて…」という死を選ぶというのも、他のマゾーンにはない類の壮絶なものを感じさせられました。
正直、その生き様は結構衝撃的だったような。
本当に、近年のアニメではなかなかこういう心の深いところにぐっとくる描写って見かけなくなってしまったような気がします。
パーロッコ様 |
20数年ぶりにDVD-BOXで再会しました。 今、視ると本放送時とは違った視点で波野静香の心の動きやハーロックの行動が見えます。 最初は嫌いだったけど、今は人間味溢れた彼女が大好きです。 2004.11.03.wed |
▲波野静香のエピソードはほんとに印象的な回でしたが、波野だけでなくハーロックの行動というのが非常に注目というか印象的なものでした。
言葉には出さない表現…しかし心が伝わってくるんですよね。
私は・・・猿 !! 様 |
波野静香のキスシーンはいまだに忘れません。 2005.01.14.fri |
▲原作では波野静香の矢印は台羽くんに向いていたのに。
でも原作・アニメどちらも彼女は敵であるはずの相手を好きになってしまい、しかもそれをストレートにぶつけて突飛な行動に出てしまえるなんていう、情熱的で自分に素直な女性であることには変わりないようです。
そんな人間くささが今ひとつ憎めないところなのかな…?
mura 様 |
私はまだ高校に入学したばかりなので当時のアニメはみていません。 先日、DVD-BOXを買って初めて観たキャプテンハーロック。 というわけで1話目から見ていった私ですがここのコメントでは波野静香についていろいろ・・・。 でも最後、彼女が髑髏の黒地と彼女が編んだセーターと共に燃え尽きるシーンは泣きました。感動しました。なんかかわいそうで。 やっぱり彼女は印象的なキャラクターでした。 2005/04/16(Sat) |
▲医務室に運んだハーロックの波野の扱いのリアクションにもいろんな解釈がありますね。
少なくともいきなり彼女のああいう行動に出られたら、誰でも動揺してしまうことは間違いありません!
コメントを頂いた皆さま、どうもありがとうございました。