それぞれのモンスターは、系統ごとに決められた2つの基本技のほかにもう1つ「固有技」を覚えている。
基本的には派生種で決まる。たとえばSUBがディノなら命中重視技といった具合である。
円盤石再生のみならず、合体で生まれたモンスターも例外ではない。
合体元からの継承とは別に追加されるので、上手く活用すると初期技を増やすことができる。
ただし、いわゆる種族指定CDでは、本来の固有技が別の技に置き換えられている場合がある。
たとえばガトリングブロー(マジン×ヘンガー)を、『マシンガンをぶっ放せ』のCDから再生すると、本来は覚えているはずの「マシンガン」を覚えていない。
(代わりに遠距離2である「サイコキネシス」を覚えている)
派生が???であるレアモンスターは全て種族指定CDなので、法則性は無い。
すべて1段階目(修行で最初に覚える)の技である。
()内は、純血種自身しか派生種が存在しない例。
| サブ系統 | 固有技 |
|---|---|
| ディノ | 命中重視 |
| ゴーレム | 大ダメージ |
| ライガー | 命中重視 |
| ピクシー | 遠距離 |
| ワーム | 大ダメージ |
| ゲル | ガッツダウン |
| スエゾー | ガッツダウン |
| ハム | 大ダメージ |
| ガリ | 命中重視 |
| モノリス | 遠距離 |
| ナーガ | 命中重視 |
| プラント | 命中重視 |
| (ドラゴン) | 大ダメージ |
| (マジン) | 命中重視 |
| ヘンガー | 遠距離 |
| (ニャー) | ガッツダウン |
| (ラウー) | ガッツダウン |
| (ゴースト) | ガッツダウン |
| (ラクガキ) | 遠距離 |
| (ディスク) | 命中重視 |
固有技はすべて1段階目の技なので、その系統の技を覚えるために修行に出した場合、2段階目の技から習得判定が行われる。
結果として能力+忠誠度が500程度なければ技を覚えられず、モンスターを落ち込ませる(慰めても叱っても忠誠度が下がる)ことになる。
最初から技が多く使えることは便利だが、育成計画に悪影響を与える場合があることも覚えておこう。
一部の攻略本では「合体時に別の系統からも技を受け継ぐ事ができる。その場合は技の分類ごとに置き換わる」などと書いてある。
これは実際には誤りで、ディノ系統および、アンキロックス(ディノ×ゴーレム)経由のゴーレム系統を除けば、合体結果と同じ系統の種族からしか技を受け継げない。
しかし、固有技を継承技と誤解したのならば筋が通る話である。たとえば純血スエゾーはガッツダウン技である「なめる」を覚えている。
純血のライガーとスエゾーを合体させてモノアイ(ライガー×スエゾー)が生まれた場合、固有技としてガッツダウン技「雷撃」を覚えているので、スエゾーからの継承と誤解してしまいやすい。
なお、固有技も継承の対象である。
たとえばアンキロックス(ディノ×ゴーレム、固有技として大ダメージ技を持つ)とツノマル(スエゾー×ライガー、固有技として命中重視技を持つ)を合体させ、マスタード(ディノ×スエゾー、固有技としてガッツダウン技を持つ)が生まれたとする。
この場合、スエゾー派生の固有技であるガッツダウン技を新たに覚えた上で、合体元が保有している大ダメージ技と命中重視技を継承する可能性がある。
このような固有技の概念は1作目特有であり、『モンスターファーム2』ではほぼ見受けられない。
しかし例外として、ピクシー種の一部(図鑑番号でいうところのエンジェルからラベンダーキールまで)は、命中重視技の「サンダー」を必ず覚えている。
(合体・円盤石再生・石盤再生のあらゆるパターンで覚えている)
他の系統でこのような例は見られないので、開発中に固有技を中途半端に実装した名残かも知れない。