マニアへの道

(GB、64版の情報であり、GBA、GC版には対応していません。念のため)

 

さて、無事ストーリーもクリアし、図鑑も適当に集めはじめたら、
そろそろマニアへの道に足を踏み入れよう。

まずは何はなくともやり込み環境の整備を。
とりあえず
ゲームボーイ2台と通信ケーブル
通信用でなくとも、予備として持っていた方がいいだろう。
旧GBなら、500円程度で入手できる場合もある。
GBカラーなどで使えなくなった電池も有効利用できるのでおすすめ。

そしてサブのカートリッジも手に入れておく。
図鑑完成を目指すなら赤と緑を。本当は青かピカチュウ版が欲しいところではあるが。
(HPを上げるのに便利なマックスアップは赤緑では貴重品)
ただし金銀を買う予定があるのなら、前作はどれか一つで十分だ。
いずれも、今となっては数百円程度で手にはいるだろう。

さらなるやり込み環境として、ポケモンスタジアムも用意したいところだが
それはまた後で述べる。

 

しかし、いくらやり込み環境を整備したところで、
知識がなくてはどうにもならない。
ネット上では、もはやポケモンのデータ構造を知っていることは常識となっている。
実際、翔のページでも、それらは当然知っていることとして文章を書いている。
「あまり詳しくするとゲームがつまらなくなる」などの声もあるだろうが、
個人的にポケモンというゲームは、内部的な情報を知れば知るほど面白くなるゲームだと思う。

ではまず、基本的なマニア用語の説明を。
いずれも非公式用語なので、この表記が正しいというわけではない。
一般に広く知れ渡っている呼び方で説明した。
もちろん攻略本などでは決して知ることができない

 

「種族値」

「成長特性値」とも表記される。
各ポケモンの種族ごとに、各々の能力にに設定された値。
ラッキーのHPは高いとか、マルマインは素早いとかの種族的特徴は、この値によって決定される。
その種族である限り、どの個体も同じ値で、決して変化はしないが
進化して別の種族になれば当然進化後のものになる

なお、ゲーム中では隠しパラメータながら、初期の攻略本などでは数値だけ公開されていた。
この数値を能力の「比率」だと思って「いい加減な数字だな」と感じた人は多いだろうが、
それは以下に紹介する値が種族値とは関係なく「足し算」されるためだからだ。

 

「努力値」

ある偉大なマニアが発見したこの隠しパラメータは、
彼がつけたこの名称で、ポケモンネット界に広く知れ渡っている。
しかし、いろいろ間違って伝えられているケースも多いので、具体的な説明を挙げると…

・捕獲、イベント入手などした時点では個体に関係なく0
・HPと攻防速特の各々に設定されている。高いほど、能力が高くなる。
・戦闘、ドーピングによって蓄積される。
・ドーピングによる一回あたりの上昇量は固定ランダム要素は皆無
・戦闘後の蓄積は、倒した敵の種族値の値がそのまま入る(レベルは無関係)。
・入れ替えや学習装置使用による戦闘後の蓄積の分配は、経験値と同様
・ただし、経験値のようにID違いのポケモンで1.5倍もらえることはない。トレーナーのポケモンを倒しても多めにもらえるわけでもない。
レベルアップ、パソコンに預ける、ポケスタ2に参戦などの手段により、能力値として反映される
上限が設定されている
・ポケモンの種族に関係なく、最大時と最小時では各能力に「63*レベル/100」ポイントの差が出る。
・レベルアップ、進化、通信、その他いかなる要因によっても、絶対に下がることはない
・(金銀板において、特攻と特防の努力値は共有。敵からの特殊努力値獲得は特攻種族値のみに依存

とりあえずこのくらいは知っておこう。
下手に攻略サイトなどで質問をすると白い目で見られることが多い。
ちなみに、「努力レベル」という言葉もある。これは、努力値を経験値のようなものとして考えた場合、
その蓄積が(1*100/経験値レベル)ポイント分の能力に換算されるまでのポイントをレベルとして見た場合の語。
実際に、経験値とレベルの関係のように、高レベルになるほど上がりにくくなる
具体的に言うと、フルドーピング(努力値25600ポイント)によって努力レベルは0から40まで上がるが、
40から最大値の63まで上げるには、ここから35000ほど稼がなくてはならない。
ドーピングの最初の1個で能力値が上がりやすいのはこれが要因
なお、ゲーム中ではドーピング時に「きそポイント」と表記され、
翔のページではこれに倣って、努力値のことを「基礎ポイント」と表記している部分もある。

「個体値」

これも、偉大なポケモンマニアが発見、命名した用語。
文字通り、ポケモンの個体ごとに設定されている値。
固有の素質のようなもので(固有値素質などとも表記される)、
戦闘、進化、通信、レベルアップ、その他いかなる要因によっても、
絶対に変化することのない
値。各々、0〜15の範囲をとる
最大と最低では「30*レベル/100」の差が出る。
つまり、高レベルの方が判定しやすい。50以上なら確実。
さらに、HPの個体値だけは他の個体値によって決まる。それぞれ奇数ならHPが高くなり、
攻撃が奇数なら+8、同様に、防御で+4素速さで+2特殊で+1
レベルが低くても、HPの値を見れば、他の個体値を推測できる場合がある。
(金銀版において、特攻と特防の個体値は共有)

これら3つの値を使った能力計算式は以下のようになっている。
(種族値*2+努力レベル+個体値*2)*レベル/100+5
HPの場合、さらに+5+レベルのボーナスがある
努力レベルと個体値は種族値に関係なく、上限が63と15なので、
種族値が低いポケモンほどこれらの数値が重要になるということがわかるだろう。

 

…以上をふまえると、最強のポケモンを目指すなら、
「個体値が判別しやすいよう、なるべく高レベルのポケモンを捕獲。
その中で最高の能力のものを育てる」

(捕獲時のレベルが違っても、努力値無しのレベルアップ、すなわち不思議なアメで調整すればOK)
「ドーピングは、可能ならば早めにやっておくのが望ましいが、使わなくても最強は目指せる」
「レベル100になっても努力値が完全にたまっていなければ、
適当に戦った後パソコンに預けるなどして再計算させる」

といったことに気を使えばよい(もちろん、レベル制限があるなら別だが)。
極端な話、捕獲時の能力にさえ気をつければ、あとは適当でも構わない
正直言って、攻略本などによくある
「最低レベルを捕まえて、最低経験値のポケモンでコツコツと…」などというのは
長い目で見た場合は時間の無駄でしかない。

豆知識として、「四天王を一体で全部倒せば、努力レベルは少なくとも1は上がる」
「レベル100で努力レベルが最大になれば、能力値計算式の都合上、
HPは必ず奇数、それ以外は必ず偶数になる」
「経験値をなるべく入れずに努力値を完璧にしたければ、
(前作では)マックスアップ8、タウリン8、それ以外はフルに投与しニドラン(♂♀問わず)を936匹倒すのが、
(金銀以降では)タウリン、リゾチウム各3,それ以外はフルに投与し、
アンノーンを780体倒すのがベスト(ポケルスにかかっている/抗体が付いていれば半分でよい)」

ということも覚えておけばほぼ完璧。
ここでは具体的な能力値計算式は書かないが、
最低限、上にあげたことだけでも知っていれば十分だろう。

なお、わかりにくいところがあったら遠慮なく指摘して欲しい。
能力値に関する素朴な疑問などもあれば是非掲示板へ。