GLN 宗教を読む

聖書の起源

◆預言者
@預言者:1 預言する力を与えられた者。特に、古代イスラエル民族に現れた宗教的指導者。2 イスラム教で、モーセやイエスなど神が啓示を伝えるために遣わした人。ムハンマドは最後の預言者とされる。

A預言:キリスト教で、神託を聴いたと自覚する者が語る神の意志の解釈と予告。また、それを語ること。

B神託: 神が自分の判断や意志を巫女(みこ)・予言者などの仲介者、あるいは夢・占いなどによって知らせること。神のお告げ。託宣。

C啓示(けいじ):人間の力では知ることのできない宗教的真理を、神が神自身または天使など超自然的存在を介して人間へ伝達すること。天啓。(goo辞書)

◇預言者一覧
@旧約聖書の三大預言者:イザヤ、エレミヤ、エゼキエル
A新約聖書:イエス以前は、旧約聖書に準ずる。イエスはキリスト(救世主。預言者扱いをしない)。イエス以降は、預言者は存在しない。
Bイスラム教における預言者
 ユダヤ教とキリスト教を取り入れて誕生したイスラム教においては、預言者(ナビー)は神の言葉を伝えて人々を正しい方向へ導く者のことであり、使徒(ラスール)もほぼ同義に使われる。
 イスラーム教は、旧約聖書の預言者たちや、新約聖書のイエス・キリスト(イーサー)も歴代の預言者として認め、中でもノア(ヌーフ)、アブラハム(イブラーヒーム)、モーセ(ムーサー)、イエス(イーサー)、ムハンマドもしくはモハメッド(ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ)を「五大預言者」として位置づけるが、イスラームを説いたムハンマドが最高最後の預言者であり、彼が神から預かり伝えた言葉がすなわちクルアーン(コーラン)であるとみなす。クルアーンはアラビア語によってアラビア人に伝えられた聖典であると同時に神自身の言葉をそのまま伝える唯一の聖典であるから、アラビア人だけでなく全ての人類が受け入れるべき最良の聖典であると考えられている。
 クルアーンで預言者として登場する全25人
 アーダム(アダム)、イドリース(エノク)、ヌーフ(ノア)、フード(Hud )、サーリフ(Saleh)、イブラーヒーム(アブラハム)、ルート(ロト)、イスマーイール(イシュマエル)、イスハーク(イサク)、ヤアコーブ(ヤコブ)、ユースフ(ヨセフ)、シュアイブ(Shoaib)、アイユーブ(ヨブ)、ズルキフル(Dhul-Kifl)、ムーサー(モーセ)、ハールーン(アロン)、ダウード(ダビデ)、スライマーン(ソロモン)、イルヤース(エリヤ)、アルヤスウ(エリシャ)、ユーヌス(ヨナ)、ザカリヤ(ザカリア)、ヤフヤー(ヨハネ)、イーサー(イエス)、ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ(goo辞書)