GLN 宗教を読む

聖書の起源

◆モーセ
 物語の主人公モーセは、アブラハムの子孫に当たる。アブラハムの孫に当たるヤコブの一族がエジプトに移住して以来、イスラエルの民はエジプトで暮らしていた。モーセが生まれる頃には人数が増えていたため、脅威に感じたファラオ(エジプト王)は、イスラエルの民を奴隷として酷使していた。更にファラオは、これ以上イスラエルの民が増えないように、生まれた男子を皆殺しにするよう命じた。モーセの母はその命に従わず、出産後3カ月は隠し育てていたが、いよいよ隠しきれなくなり、パピルスの籠にモーセを入れ、ナイル河畔の葦(あし)の茂みに置いた。それをたまたま通りかかったファラオの王女が拾ったため、モーセはファラオの王宮で育てらた。しかも王女はモーセの実母を乳母に雇ったので、モーセは結局実母に育てられることになった。(出典:「ナショナルジオグラフィック」サイト)

◇レビ族
 レビ族はヤコブの子レビを祖とするイスラエルの部族(氏族)の一つである。レビはヤコブの12人の子供の一人であるが、祭司の一族として特別な役割を与えられ継承する土地を持たなかったため、レビ族はイスラエルの十二支族には数えない。聖書(民数記)においても、レビ族は「彼らはイスラエルの人々のうちに嗣業を与えられなかったため、イスラエルの人々のうちに数えられなかった者である。」と書かれている。

 レビ族出身のモーセとアロンの指導の元で、イスラエル人は奴隷として扱われていたエジプトのゴシェンから脱出した。出エジプトの荒野を移動する時は、12の部族の中で最小の部族で、男子の人数が22,000人であり、カナン入り前の2回目の人口調査の際には22,3000人であった。

 荒野でレビ人は、アロンの監督の元で幕屋の奉仕、契約の箱の運搬、聖所での奉仕に従事した。会見の天幕の奉仕は、ゲルション諸氏族、ケハテ諸氏族、メラリ諸氏族の三つにわけてなされた。
 レビ族において、アロンの家系は名門として特別に扱われた。アロンの息子のエルアザルの家系から大祭司が世襲で輩出された。

 モーセの後継者ヨシュアの時に、パレスチナ地方を占領するが、レビ人は相続地を持たず、全国に居住の町を与えられて、住んだ。そして、レビ人はその奉仕の報酬として奉納物の十分の一が給付された。
 古代イスラエル王国が誕生すると、神殿が建設されて、レビ人の神殿礼拝は政治と結びつくようになる。
 その後、イスラエル王国が北イスラエル王国と南ユダ王国に分裂してからも、レビ人はダビデ家に忠誠を尽くし、北イスラエルに序住していたレビ族は南ユダに移住し、南ユダ滅亡まで続いた。(Wikipedia)