GLN 宗教を読む

宗教を読む / 導入

◆律法
 律法(りっぽう)とは、「[一]〔仏〕「戒律(かいりつ)」に同じ。 [二]神により祭司や預言者を通して与えられる宗教や倫理生活上の規範。ユダヤ教のトーラーやイスラム教のシャリーアなど。」 (goo 辞書)とされ、 もし、@人が当該律法に反した場合は、 その人は教祖たる神(仏)の恩恵や救済を受けることが出来ず、 A人が当該律法を履行しない場合は、当該律法を履行しないこととして、 罪人・邪悪人・悪魔などの烙印を押されて、教祖から一方的に断罪されることになります。 つまり、異教徒はすべからく断罪されなければならないと云うことになります。

 具体的には、
 聖書には、モーセの十戒があります。
 〔モーセの十誡の項参照〕
 仏教の五戒とは、 「〔仏〕在家の信者が守らなければならない基本的な五つのいましめ。 不殺生(ふせっしよう)・不偸盗(ふちゅうとう)・不邪淫(ふじゃいん) ・不妄語(ふもうご)・不飲酒(ふおんじゅ)の五つ。」(goo 辞書)です。
 〔法華経/五百弟子受記品の項参照〕
 
 聖書の律法は、これは絶対的に遵守しなければならないものですが、 時代の経過と共に、或いは人(宗派)によって、律法そのものを柔軟的に解釈修正しています。
 仏教では、前述の五戒(五百弟子受記品の項)でもお分かりのように、 不飲酒戒はほとんど守られておりません。
 
 神道では、天つ罪と国つ罪とに該当する行為は、罪とされています。
 このほか、時処位の円滑な運営を妨げるものも、極力慎むべきものと思います。 罪を犯したとしても、これを裁く教義経典はありませので、 人々のよる道徳律(=法律)によって裁かれることになります。 したがって、罪人であっても、後進の者たちによる祖霊崇拝のような祀り方がなされるとしてなら、 神の仲間に列することもあり得ると思います。
 〔<罪とは・構図・末法思想>の項参照〕

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