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『ふるさと鹿角』 【あとがき】 著者安村二郎氏は、本書第一章「ふるさとの歴史風景 二十七、黄金ふく青垣山」において、「古代中世の史料を欠く鹿角では、むしろ積極的に伝説伝承、社寺縁起などの背景や成立事情をさぐり、真実に迫る手だてとする必要があります。」と述べておられるように、本書の全編を通じて貫かれている情熱と申しましょうか、思想哲学と申しましょうか、私共に力強く訴え、かつ語りかけておられます。私共後進の者は、安村氏のこの精神を心に刻みながら、更に=ふるさと鹿角=の歴史に興味を抱きつつ、古えのロマンを追及してみたいものです。 我がふるさと鹿角の歴史は、本書に収録されている事柄以外にも、採録することが到底不可能なほど数多く存在しております。惜しむらくは、(鹿角市広報の)紙面の字数の制約から、言葉足らずの面があったのではとの声もありますが、いずれに致しましても、安村氏が本稿を執筆する過程において、語り尽くせなかった事柄、又はまだ究明されておらない事項、あるいは定説には未だ至らない史実などなど、今後読者各位からの情報提供を得る中で、順次鹿角の歴史が明らかにされてゆくものと思います。 本書中、第一章『ふるさとの歴史風景』は平成七年から十一年、第二章『ヒストリーふるさと鹿角』は同十二年から十九年、第三章『「炎立つ」ふるさと探訪』は同六年、それぞれの鹿角市発行「広報かづの」に掲載されたものです。 第二章『ヒストリーふるさと鹿角』中、「八十九・九十」の記事につきましては、執筆当時安村氏が体調をくずされましたので、代わって佐藤和子氏(鹿角市文化財保護審議会委員)がまとめられました。ありがとうございました。佐藤氏は早くから(鹿角市)郷土史学習会の一員として、安村氏と行動を共にしつつ、安村氏からいろいろとご指導ご教示をお受けしておりますとうかがっております。 本書を発刊するにあたり、佐藤和子氏・同じく関友征氏(鹿角市文化財保護審議会委員)、及び鹿角市(総務部総務課)・同教育委員会の方々、当協会役員理事各位などから多大なご支援ご高配を賜り、末尾ながら衷心より厚くお礼申し上げます。 事務局桜田守宏 |