鹿友会誌(抄)
「第二十七冊」
 
△石田男の小学校時代の先生よりの書簡   旭川 町井勝太郎
謹啓 過日は御叔父八彌様御逝去の御報に接し、御愁歎奉察と共に、私に於ても感慨無 量の感に打たれ申候。右に付御来意により鹿友会追悼号に拙文を差出し、追悼の意を表 し度存居候処、折悪しく去月下旬より流行性感冒に罹り候為め終に意を果たさず、真に 残念にも存じ。且つ貴方に対し御申訳も無之候へども、事情右の如くに御座候間、悪し からず御承知被成下度奉願上候。
(五月二十三日奈良正路宛)

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