鹿友会誌(抄)
「第二十冊」
 
△亡友追悼録
○須内圭資君 君は尾去澤に赴任されし須内医師の息にして、幼にして父君を失ひ、 辛惨の中に奮闘多年、遂に月桂冠を得て、豊多摩医院の副長たるに到りしが、極度の刻 苦と耐忍は、蒲柳の資を害し、昨年十月遂に砕蘭の悲を見るに到りぬ、月居君の懇切な る追悼文は、以て君の為人を見るに余りあるべし。

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