[鹿角の民謡] |
△モンキ突き一つ揚げ(一丁揚げ) モンキ突きは、「ヨーイトマケ」の名で知られている、櫓土突きである。土木工事な どのときに歌われる作業歌で、引き子(綱引き)の下声に合わせて、櫓の上の音頭取り が歌う。作業の工程によって、それぞれ一丁揚げ、二丁揚げ、三丁揚げがある。 一丁揚げは、引き子が子綱を引いて放す、小刻みの動作である。地固めや杭打ちの初 めのときに歌う。 二丁揚げとは、二手操ることで、杭打ちの中心歌である。 三丁揚げは、その仕上げや、難工事のときに歌う。 一、 姉コこッちゃ向け うまいもの食わせる(カセル・カヒル) (ハアーイヤサカサッサ) 梨の皮むいてノー 中食わせる ソーリャ 中食わせる 皮むいてノー 中食わせる (ハアーイヤサカサッサ) 二、 歌う口持ッて 歌わぬ人は (ハアーイヤサカサッサ) 誰に口止めノー されたやら 三、 お前歌えば 天飛ぶ鳥も (ハアーイヤサカサッサ) 羽根をよどめてノー 声を聞く 四、 山かミヤマ(深山)の 赤猿見たか (ハアーイヤサカサッサ) 柴にはじかれノー 腰曲がッた 五、 高い山から 谷底見れば (ハアーイヤサカサッサ) 痩せた金掘りノー 昼寝する (伝承者 関上・中村主)
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