5902汁毛川シルケガワ(山根)
 
                    参考:鹿角市発行「陸中の国鹿角の伝説」
 
 芦名沢と高清水タカシミズの方から流れて来て、一つになって流れている川を汁毛川と云
います。
 この川の川上に大きな長者が居て、その長者の屋敷で朝飯アサメシや夕飯ユウメシのとき米を
研いだために、その研ぎ汁で川が濁って汁のようになって流れたために、汁毛川と云う
のだそうです。
 この川の川上に長者久保と云う村もあります。
 また、もう一つの話ですが、昔に戦イクサがあったとき、武士サムライ達は手裡剣シュリケンを投
げ合って戦ったために、手裡剣川シュリケンガワと云うようになった話もあります。
 もう一つは、芦名沢山や、鴇トキトの鉱山から流れた悪水(汚い水)が流れて水が汚れ
て、雑魚ザッコも居ない川だったと云うことです。

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