5808寺坂テラザカの白い狐(花輪)
 
                    参考:鹿角市発行「陸中の国鹿角の伝説」
 
 丸館マルダテから寺坂に来る道のことを、法性寺ハショウジ坂と云いますが、この法性寺坂に
白い狐が出たことがありました。
 その白い狐は稲荷神社の本殿の下に住んでいて、本殿の下には、狐の出入りする穴が
ありました。
 昔は、五月十八日の稲荷神社の「おこもり」の晩バンゲに、若い者達は神社に寝ると
き、本堂へ通ずる堂の真中は狐が歩けるように、空けて寝たと云います。
 間違って狐の歩く真中に寝ると、白い狐さまが通るとき起こされて、眠れなくなるの
でした。
 
関連リンク 「神社の碑文(稲荷神社)」

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