30 万葉関係略年表
万葉関係略年表
参考:朝日新聞社発行「万葉カメラ散歩」
〈万葉関係略年表〉
年 代 事 項[中国関係]
592 推古女帝即位,翌年?聖徳太子摂政[589 随,中国を統一す]
629 舒明帝即位[618 大唐帝国成立す]
645 大化 1 六月,中大兄皇子・中臣鎌足ら蘇我氏を討滅
646 大化 2 大化改新詔
658 斉明 4 四月,阿倍比羅夫,蝦夷を討つ
十一月,有間皇子刑死
661 斉明 7 正月,斉明女帝,百済救援に西征す
額田女王熟田津歌(巻一-八)
七月,女帝筑紫朝倉行宮に崩ず
663 天智 2 日本水軍,白村江で唐水軍に敗る[百済滅亡す]
667 天智 6 三月,天智帝(中大兄)近江大津宮に遷都
668 天智 7 正月,天智帝正式即位[高句麗滅亡す]
五月,近江蒲生野歌(巻一・二〇-二一)
669 天智 8 藤原鎌足没す
670 天智 9 全国戸籍庚午年籍を作る,法隆寺炎上す
671 天智10 一月,天智帝,実子大友皇子を太政大臣とし,譲位を決意す
十月,皇弟大海人皇子吉野へ去る
十二月,帝崩ず
672 天武 1 六月,大海人皇子吉野に挙兵
七月,近江京陥落し,大友皇子自殺す,近江宮廷の詩文灰燼に帰す(壬
申の乱),大海人皇子飛鳥浄御原宮を営む,白鳳の盛期に入る
673 天武 2 二月,大海人皇子(天武帝)浄御原宮に即位す
四月,大来皇女伊勢斎宮となる
675 天武 4 二月,諸国の男女歌手俳優らの貢上を下命す,元大友皇子妃十市皇女伊
勢神宮へ赴く
678 天武 7 四月,十市皇女宮中に急死[677 新羅,朝鮮を統一す]
681 天武10 二月,飛鳥浄御原律令の編纂を開始,草壁皇子(日並皇子)を皇太子と
す
684 天武13 八色ヤイロの姓カバネ-真人・朝臣・宿禰・忌寸・道師・臣・連・稲置-を制定
す
686 朱鳥 1 九月,天武帝崩じ,慮(慮+鳥)野皇后(持統)政を執る(690 即位)
十月,大津皇子謀反罪として死刑,その姉大来皇女の伊勢斎宮を解任す
689 持統 3 正月,吉野に幸す
四月,皇太子草壁皇子没す,柿本人麿その挽歌(巻二・一六七-一七〇)
を作り,宮廷詩人としての活動を開始す,ほぼ同時期に高市黒人らあり
六月,諸知識人を撰善言司に任命す,浄御原律令公布
694 持統 8 十二月,女帝藤原京に遷都す
696 持統10 七月,太政大臣高市皇子没す,人麿の万葉集中最長の挽歌(巻二・一九
九)などあり
701 大宝 1 八月,刑部親王・藤原不比等らによる大宝律令完成す[698 渤海建国]
702 大宝 2 六月,第七回遣唐使(粟田真人・無位山上憶良ら)筑紫を発す
十二月,太上天皇持統崩ず
704 慶雲 1 七月,粟田真人帰朝,山上憶良も帰朝か,初唐文学入る
707 慶雲 4 四月,諸国に疫病流行し,丹波・出雲・石見三国甚だし,人麿この頃没
か
708 和銅 1 五月,但馬皇女没す
八月,和銅開珎を鋳造す
710 和銅 3 三月,元明女帝平城京に遷都す
712 和銅 5 正月,太安万侶『古事記』を撰上す[玄宗皇帝即位す,杜甫生る]
713 和銅 6 五月,諸国に風土記編纂を下命す
716 霊亀 2 八月,志貴皇子没す
720 養老 4 五月,舎人親王ら『日本書紀』を完成す
八月,藤原不比等没す
724 神亀 1 二月,聖武帝即位,山部赤人・笠金村ら宮廷詩人として活動す
725 神亀 2 五月,吉野行幸,赤人象山歌など(巻六・九二三-九二七)
726 神亀 3 この頃山上憶良筑前国司,三,四年頃大伴旅人太宰帥となり,筑紫歌壇
を形成す,平城には長屋王の長王詩苑あり
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