GLN(GREEN & LUCKY NET)からこんにちは「ことわざA(Proverb)」


  焼野の雉子(きぎす)、夜の鶴。
 解釈:雉(きじ)は巣のある野を焼かれると、身の危険を冒して子を救い、
巣籠る鶴親は霜の降りた夜、子を羽で覆って温める。親の子に対する情の深さ
のたとえ。
 参考:A mother's heart is always with her children.(母の心は何時も子
の上にある)

  野狐禅(やこぜん)。
 解釈:深く悟りもしないのに、自分だけは悟り切った気でいる人を嘲(あざ
け)っていう。

  痩せ牛も数集(たか)れ。
 解釈:痩せた弱い牛でも数が集まれば、重い荷を曳くことができる。
 類義:餓鬼(がき)も人数。枯木も山の賑わい。
  痩馬に重荷。
 解釈:身分不相応の重い責任を負うこと。
 類義:小舟に荷が勝ったよう。

  痩馬に鞭。
 解釈:弱い物に、更に打撃を与えること。また、痛々しい様子のたとえ。
 類義:痩馬に重荷。痩馬に針を立てる。

  痩馬の声嚇(おど)し。
 解釈:鳴き声だけは威勢がよいが、実力がないこし。
 類義:痩子(やせご)の大声。弱い者の空威張り。

  痩馬の道急ぎ。
 解釈:弱い者が何とかしようと気ばかり焦って功を急ぐことのたとえ。
 類義:小馬の朝駆け。弱馬道を急ぐ。

  痩馬鞭を恐れず。
 解釈:酷使された馬は、苦しみに恐れなくなり、主人の命令を聞かなくなる。
罰で脅すより愛情を以って使えということ。
 類義:飢えたる犬は棒を恐れず。

  柳の下の泥鰌(どじょう)。
 解釈:たまたま柳の下で泥鰌を捕まえたからといって、何時もそこで捕まえ
られるとは限らない。一度よい事が起こったからといって、度重なるものでは
ないということ。
 類義:株(くいぜ)を守る。大猟の明日。
 参考:A fox isn't caught twice in the same snare.(狐は二度と同じ罠
に掛からない)

  藪を突(つつ)いて蛇を出す。
 解釈:余計なことをして、かえって災いを起こすこと。「藪蛇」とも言う。
 参考:It's not good to wake a sleeping lion.(眠ったライオンを起こす
な)

  山の芋、鰻(うなぎ)とならず。
 解釈:世の中には突拍子もない変化などといしうものはないということ。
 反義:山の芋が鰻になる。

  山の芋が鰻(うなき)になる。
 解釈:ある筈のないことが起こり得る世の中であるというたとえ。思い掛け
ない変化のこと。
 類義:雀、海中に入って蛤(はまぐり)となる。腐草、化して蛍となる。
 反義:山の芋、鰻とならず。
 参考:昔、僧侶は殺生戒めのため肉食を禁じられていたので、鰻を山芋と称
して密かに蒲焼にして食べていたという。

  山より大きな猪(いのしし)は出ぬ。
 解釈:誇張するにも限度があるということ。器より大きな物が入っていると
いうことはあり得ないというたとえ。

  闇から牛を牽き出す。
 解釈:暗くて何が何だか分からないこと。また、性質が鈍間(のろま)で歯
切れが悪くて、要領を得ない人をたとえていう。
 類義:暗闇から牛。

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