渡世(とせい)は、八百八品(はっぴゃくやしな)。
解釈:職業には多くの種類がある。
活用⇒社会には、沢山の職業がある。In the society, there are a lot
of occupations.
類義:商売は草の種。世渡りは様々。
土台(どだい)より二代大事(にだいだいじ)。
解釈:新事業を起こすよりも、二代目となって受け継ぎ、発展させる方が難
しいということ。
塗炭(とたん)の苦しみ。
解釈:泥にまみれ、火に焼かれるようなひどい苦しみ。
活用⇒極端な苦しみ。Extreme suffering.
類義:水火の苦しみ。
土地貧乏。
解釈:僻地(へきち)に生まれついた者は、何かにつけて不利であること。
活用⇒僻地の人は、不利な人生を送る。しかし貴重な体験を創造出来る。
The person in the remote place sends a disadvantageous life. However,
the amazing experience can be created.
栃(とち)ほどの涙。
解釈:直径が3cmほどある栃の実のように大粒の涙。
とどの詰まり。
解釈:結局。最後。鯔(ぼら)の成長過程に応じて名を変える出世魚だが、
最後の名がトドであることからきている。
魚(とと)の真似する目高(めだか)。
解釈:卑小な物が強大な物に混じって真似をすることのたとえ。
類義:雑魚(ざこ)の魚交り(ととまじり)。
隣小姑(となりこじゅうと)は喧(やかま)しい。
類義:村には村姑(むらしゅうとめ)が居る。
隣の馬も借りたら一日。
解釈:借り物は使えるだけ使って返すのが、得策であることのたとえ。
類義:殿の馬も借りれば三日。
隣の火事に騒がぬ者なし。
解釈:直接自分に利害関係のある事には、誰もが真剣になるというたとえ。
活用⇒誰も、自分の事を第一に考える。It thinks about every and my
thing the first.
隣の白飯(しろめし)より、内(うち)の粟飯。
解釈:他家で気兼ねしながら食べる白米(はくまい)の飯よりも、何の遠慮
もなく食べられる我が家の粟飯の方がずっとましである。自分の家が一番だと
いうこと。
活用⇒我が家の生活が一番安穏できる。The life of my home is the
most peaceful.
類義:他人の飯には骨がある。
反義:となりの牡丹餅(ぼたもち)は大きく見える。
隣の疝気(せんき)を頭痛。
解釈:人の腹痛を見ているうちに、自分の頭が痛くなる。自分には無関係な
事に余計な心配をすることのたとえ。
類義:他人の疝気を頭痛に病む。隣の法事にさかやき(月代)剃る(する)。
隣の宝を数うる如し。
解釈:他人の財産を計算することから、何の役にも立たないことをするたと
え。
類義:人の宝を数う。
隣の花は赤い。
解釈:隣の家に咲いている花は、自分の家のよりも美しく見える。人の物は
どれもよく見えて羨ましがること。
類義:隣の芝生は青く見える。隣の薔薇は赤い。隣の牡丹は大きく見える。
反義:隣の白飯より、内の粟飯。人の物より自分の物。
隣の貧乏は鴨の味。
解釈:隣家の貧乏を見るのは、いい気持だということ。
類義:隣の貧乏は雁(かり)の味。
隣の法事にさかやき(月代)剃る(する)。
解釈:人の事に余計な心配をするたとえ。他家の法事なのに、月代(月額
(つきびたい))を剃って身だしなみを整える。
類義:他人の疝気(せんき)を頭痛に病む。
隣の餅を食ってみよ。
解釈:世間の事は何でも経験した方がよいということ。美味そうに見える隣
の餅も、実際に食べてみなければ分からない。
類義:他人の飯も食ってみよ。
隣は火事でもまず一服。
解釈:火急の際でも休息は必要だし、残りの仕事も捗(はかど)るものであ
る。忙しい最中に休むときの弁解。
類義:親が死んでも食(じき)休み。
図南(となん)の翼。
解釈:南に向かって飛ぼうとしている鵬(おおとり)の翼ということから、
正に大事業を計画すること。
戸にも口がある。
解釈:隠し事は何処からともなく漏れてしまうことのたとえ。
類義:壁に耳。
殿の犬には食われ損(ぞん)。
解釈:殿様の飼犬に咬まれても文句が言えない。権力者のする事は、理不尽
でも非難出来ず、泣き寝入りするしかないということのたとえ。
類義:長い物には巻かれろ。
どのような時であっても、異見を立てようという気になってはならない。
無知の人々と争えば、賢者も愚者になってしまうだろう。(ゲーテ「西東詩
集」、箴言の書二七番)
類義:朱に交われば赤くなる。墨に近づけば必ず緇(くろ)く朱に近づけば
必ず赤し。血にまじれば赤くなる。
参考:He who touches pitch shall be defiled therewith.(ピッチに触れ
る者はよごれる)。
駑馬十駕(どばじゅうが)。
解釈:歩みの鈍(のろ)い馬でも十日かけて走れば、名馬の一日分に追い付
くことができる。鈍才でも弛まず努力すれば、秀才に追い付くことも可能だと
いうたとえ。
活用⇒普通の人でも、努力すれば、首位になれる。It is possible to
become a head position even by the normal person if making an effort.
怒髪(どはつ)、冠(かん)を衝く(つく)。
解釈:怒りのあまり、髪の毛が逆立って、冠を突き上げること。激怒の様を
いう。
類義:髪上がりて冠を指す。怒髪、天を衝く。
駑馬(どば)に鞭打つ。
解釈:鈍い馬に鞭を入れる。鈍才を駆り立て努力をさせること。自分を駑馬
にたとえて、謙遜しながらも覚悟のほどを表すときなどに言う。
鳶が鷹を生む。
解釈:平凡な両親が、優れて非凡な子供を産むことのたとえ。
類義:雉子(きじ)が鷹を生んだよう。鳶が孔雀を生んだ。
反義:瓜の蔓に茄子(なすび)はならぬ。蛙の子は蛙。
参考:Black hens lay white eggs.(黒い雌鳥が白い卵を産む)
鳶に油揚をさらわれる。
解釈:手に入れると思っていた物を、思いがけなく横合いから奪われてしま
うこと。また、その成り行きに呆然(ぼうぜん)とする意。
類義:月夜に釜を盗まれる。
鳶も居ずまいから、鷹に見える。
解釈:身分の卑しい者でも、態度・動作を正しくしていれば、上品に見える
というたとえ。
鳶も物を見ねば舞わぬ。
解釈:利益を得る当てもないことには、誰も動かないというたとえ。
飛ぶ鳥、後を濁さず。
解釈:立ち去るときは、去った後が見苦しくないように気を配るのが大切だ。
活用⇒立ち去るときは、きちんと後始末をしなさい。When leaving, do
you well to clean up.
類義:立つ鳥、後を濁さず。
反義:旅の恥は、掻き捨て。
飛ぶ鳥の献立。
解釈:まだ捕まえていない鳥の調理法を考えること。当てにならない期待を
し、早まり過ぎるたとえ。
類義:沖のはまち。卵を見て時夜(じや)を求む。捕らぬ狸の皮算用。山の
芋を蒲焼にする。
飛ぶ鳥は落ちず。
解釈:「飛ぶ鳥も落とす」というが、そんなことは世間にあるものではない。
反義:飛ぶ鳥も落つ。
飛ぶ鳥も後を見よ。
解釈:立ち去るときは、見苦しくしないよう、後始末をよくしなければなら
ない。
活用⇒立ち去るときは、きちんと後始末をしなさい。When leaving, do
you well to clean up.
類義:立つ鳥、後を濁さず。
飛ぶ鳥を落とす。
解釈:威勢が盛んな様子。
類義:草木も靡く(なびく)。
どぶに金(かね)を捨てる。
類義:棄犬(すていぬ)に握り飯。
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