卵に目鼻。
解釈:女性や子供の可愛らしい容貌の形容。
反義:炭団(たどん)に目鼻。
卵の殻で海を渡る。
解釈:できる訳がないことのたとえ。また、無謀な事をすること。
卵を盗む者は牛を盗む。
解釈:小さい物を盗んで成功すると、段々大きな物を盗むようになる。悪に
惹かれる人間の心の弱さを戒めたもの。
活用⇒小物を盗む者は、やがて大泥棒になる。The person who steals
small articles will become a large thief before long.
卵を見て時夜(じや)を求む。
解釈:「時夜」とは、明け方に鶏が時を告げること。まだ卵のうちから、鶏
鳴(けいめい)を期待するということ。気が早過ぎること、せっかち過ぎるこ
とのたとえ。また、はっきりしないものを早々に当てにすること。
類義:取らぬ狸の皮算用。
騙す騙すで騙される。
解釈:人を騙そうとかかった人が、かえって引っ掛けられる。
類義:誑(たら)しが誑しに誑される。取ろう取ろうで取られる。
黙っている者に油断するな。
類義:黙り猫が鼠捕る。
玉に瑕(きず)。
解釈:申し訳ないほど立派だが、惜しむらくはほんの僅かの欠点があること。
類義:白璧(はくへき)の微瑕(びか)。
たまに出る子は風に遭う。
解釈:ごくたまに外出すると運悪く大風が吹くものだ。まれに何かをすると、
偶然不運な事に出遭うたとえ。
類義:たまに出れば雨に遭う。
玉の輿に乗る。
解釈:身分もない貧しい家の生まれの女性が、美貌を認められて高貴の人の
妻になること。
活用⇒玉の輿に乗る。It marries into the purple.
類義:氏(うじ)なくして玉の輿。
玉の盃、底なきが如し。
解釈:外見は立派だが、実際には使えない物のたとえ。また、実(まこと)
に立派でよい物だが、一つだけ足りない点がある、ということのたとえ。
玉琢(みが)かざれば、器(き)を成さず。
解釈:どんなによい玉でも、切り出したままでは役に立たず、加工し磨いて
初めて立派な宝玉の器物となる。人も、よい素質を持って生まれついても、学
問・修養を積んで精神を磨かなければ、その真価を発揮できない。
活用⇒人は、修養すれば、立派になる。If he or she cultivates
himself, the person becomes splendid.
類義:玉磨かざれば光なし。
玉磨かざれば、光なし。
解釈:原石のままでは光を発しない。立派な人間となるために、学問や教養
の大切さを強調した諺(ことわざ)。
類義:艱難(かんなん)、汝(なんじ)を玉にす。玉琢かざれば、器を成さ
ず。
黙り猫が鼠捕る。
解釈:黙って専念、集中して事を行えというたとえ。
類義:だんまり虫が壁を破る。沈黙は金。鳴く猫は鼠捕らぬ。
黙り虫、壁を通す。
解釈:誰も注目しないような小さな虫が、何時の間にか壁を食い破っている
ということで、黙って努力を重ねる人は、他人の知らないうちに大事を成し遂
げるものである。
活用⇒寡黙な人は、成功する。The reticent person succeeds.
類義:黙っている者に油断するな。黙り猫が鼠捕る。深い川は静かに流れる。
玉を懐(いだ)いて罪あり。
解釈:なまじ立派な玉を持つと、災禍(さいか)を招く元となる。「匹夫
(ひっぷ)罪なし」又は「小人(しょうじん)罪なし」が頭に付く。
玉を衒(てら)いて石を賈る(うる)。
解釈:玉を見本に示して宣伝し、実際売り付けるはただの石。
類義:看板に偽りあり。牛首(ぎゅうしゅ)を懸げて馬肉を売る。羊頭狗肉
(ようとうくにく)。
反義:看板に偽りなし。
民の口を防ぐは、水を防ぐよりも甚だし。
解釈:人民の言論を圧迫し、批判の言葉を封じ切ることは、川の氾濫を防ぎ
止めることよりも困難である。民を治める者は、人民が自由に議論できるよう
にする方が賢明である。
活用⇒人民を治めるには、言論を自由にすることである。To govern the
people, speech and writing is made free.
矯(た)めるなら若木のうち。
解釈:木の枝振りは、若木のうちに手入れしなければならない。人の子も幼
少時代に悪い癖を厳格に直し、よい癖を付けておかないと、成長してからでは、
直らないものである。
活用⇒直すなら、若い時から。It is possible to mend in the boyhood.
類義:老い木は曲がらぬ。鉄は熱いうちに鍛えよ。二十(はたち)過ぎての
子の意見と彼岸過ぎての肥(こえ)は効かぬ。三つ子の魂百までも。
便りのないのは、よい便り。
解釈:手紙が来ないのは無事な証拠。何か事が起これば、知らせがあるもの
だ。
参考:No news is good news.の訳語。
盥(たらい)、半切(はんぎり)を笑う。
解釈:自分とさして変わらない物を論(あげつら)って馬鹿にするたとえ。
「盥」は木製の手洗い用具。「半切」は通常の桶より底の浅い桶で、似たり寄
ったりの形状をしている。
類義:猿の尻笑い。
誑(たら)しが誑しに誑される。
解釈:人を騙す積りが、かえって自分が騙されること。「誑し」は騙すこと、
騙す人の意。
活用⇒騙す人が騙される。The person who cheats is taken in.
足らず余らず子三人。
解釈:子供を持つなら三人くらいがよいという意。また、収入は多くもなく、
かといって不足することもなく、子三人が理想的な庶民の家庭生活であるとい
うこと。
活用⇒子供を三人持っている親は幸福である。Parents who have three
children are happy.
類義:余らず過ぎず負わず借らず子三人。三人子持ちは笑って暮らす。
他力本願(たりきほんがん)。
解釈:専ら阿弥陀如来(あみだにょらい)の本願によって極楽往生(ごくら
くおうじょう)を頼むという、浄土宗(じょうどしゅう)、浄土真宗(じょう
どしんしゅう)などの教えから、他人の力を頼んで事を成し遂げようとするこ
と。人頼みの態度。
活用⇒他力本願。Salvation by faith.
足るを知る。
解釈:人間の欲望はきりがないので、それのみを追求していては際限もない。
自分の能力や環境を考え合わせて、これで十分だと満足することが大切である。
活用⇒自分に相応しい環境なら、満足だ。If it is a suitable
environment for me, it is satisfactory.
類義:禍(わざわい)は足るを知らざるより大なるはなし。
足るを知る者は富む。
解釈:満足することを知っている者は、たとえ貧しくても、精神的には豊か
で安らかである。
活用⇒満足を知っている人は、心が豊かだ。The mind of the person who
knows the satisfaction is rich.
類義:足ることを知れば福人。足るを知る。足るを知るは第一の富なり。
誰(たれ)か烏の雌雄(しゆう)を知らんや。
解釈:真っ黒な烏の雌雄の区別は付けにくい。似通った事物や、是非善悪
(ぜひぜんあく)の判断の難しいときにいう。
活用⇒是非善悪の区別は難しい。The distinction of right and wrong
is difficult by all means.
類義:烏の雌雄。
誰でも自分の荷が一番重いと思う。
解釈:隣家の花が美しく見えるのと同じで、他人の仕事は楽しそうに見える
が、案外自分の仕事より難しいものである。
参考:Everyone thinks his sack heaviest.の訳語。
田を作るより畦を作れ。
類義:畦(あぜ)付け半分。
弾劾(だんがい)。
解釈:罪や不正を調べ、暴いて訴えること。官職にある者の義務違反や非行
などを一定の訴追方式によって審判し、罷免させる手続き。わが国では裁判官
に対してこの罷免手続きが設けられている。
参考:Impeachment.
弾丸黒子(だんがんこくし)の地。
解釈:弾(はじ)き玉か黒子(ほくろ)ほどの狭小な土地をいう。「弾丸」
は古代中国で、小鳥などを捕るのに弓に掛けて弾き飛ばした玉。
類義:尺寸の地。弾丸の地。猫の額(ひたい)。
断機(だんき)の戒め。
解釈:やりかけた事を途中で止めては何にもならないという戒め。中国の孟
子(もうし)が修学の途中で家に帰ったとき、孟子の母は織りかけた機(はた)
の布を切って厳しく諌め、師の許に帰らせたという故事から。
類義:孟母、機(はた)を断つ。
短気は損気。
解釈:短気を起こすと、器物を壊したり、まとまる相談もこじれたり、相手
といざこざを起こしたりして、結局損をするから、慎重な態度で物事をせよと
いう戒め。
活用⇒短気な人は、失敗する。An impatient person fails.
類義:急いでは事をし損ずる。短気は身を亡ぼす腹切り刀。短慮(たんり
ょ)、功を成さず。
短気は短命。
解釈:短気な人は感情の起伏も大きく、余分な神経を使うので、長生きでき
ないものだ。
活用⇒ 短気な人は、長生きしない。An impatient person doesn't live
long.
短気は未練の元。
解釈:短気を起こすと結局後悔することになるという意。
活用⇒短気な人は、後悔する。An impatient person regrets.
類義:短気は未練の初め。短気も我れ、公開も我れ。短気未練。
断金(だんきん)の契り。
解釈:金属を切断できるほど堅く結ばれた友情のこと。
類義:金蘭(きんらん)の契り。断金の交わり。
端倪(たんげい)すべからず。
解釈:物事の成り行きをはっきりと見通すことができないこと。「端」は山
頂、「倪」は水際のことで、「端倪」は物事の始めと終わりの意味。
団結は力なり。
解釈:一人ひとりの力は弱いが、大勢が一致団結して事に当たれば、強い力
を発揮する。
参考:Union is strength.の訳語。
団子隠そうより、跡隠せ。
解釈:人に隠れて飲食した後は、慌てて食べ物だけ隠しても、他の物も全部
片付けないとばれてしまう。
類義:頭隠して尻隠さず。
男子、家を出ずれば、七人の敵あり。
解釈:男性は一旦家を出れば、そこは公生活の場で、意見を異にした相手や
敵対関係にある人との折衝があったり、いろいろ苦労があるというたとえ。
類義:男は閾(しきい)を跨げば七人の敵あり。
単糸(たんし)線を成さず。
解釈:糸は繊維を撚り合わせてできるもので、繊維一本だけでは糸にならな
い。何事も相手がなければできないというたとえ。
類義:一本薪は燃えぬ。片手で錐(きり)は揉めぬ。孤掌(こしょう)鳴り
難し。
断じて行えば、鬼神(きじん)も之(これ)を避く。
解釈:決断して、躊躇うことなく実行すれば、何物もこれを妨げることはで
きない。鬼神でさえ道を除ける。
活用⇒彼は決断したので、鬼神は邪魔しない。Because he determined
it, the merciless gods doesn't obstruct it.
類義:進み立つに障りなし。成敗(せいばい)は決断にあり。
男子の一言(いちごん)、金鉄(きんてつ)の如し。
解釈:男子が一度口にした言葉や約束事は、金や鉄のように堅い。絶対に守
るということ。
活用⇒男子の約束は、金属のように堅く守られる。The man keeps his
promise like a firm metal.
男女七歳(しちさい)にして席を同じうせず。
解釈:男と女は、七歳にもなると同じ席に座ることをしない。男女の区別を
はっきり認識して、妄りに慣れ親しんではいけないという古代中国の道徳。
胆大小心(たんだいしょうしん)。
解釈:度胸は大きく持ち、配慮は細かいところまで行えということ。元は文
章を作ることについての戒め。
断腸(だんちょう)。
解釈:悲しみのあまり、腸(はらわた)が千切れるような辛い思いをすること。
参考:Heartbreaking grief.(断腸の思い)
用例:断腸の思い。
単刀直入(たんとうちょくにゅう)。
解釈:たった一人で敵陣に斬り込むこと。前置きや遠回りをせず、直接本題
に入ることをいう。
参考:「短刀直入」は誤り。Straightforward.(単刀直入)
旦那の喧嘩は槍持ちから。
解釈:使用人同士の詰まらない争いから、主人同士が不仲になる。争い事は
下から起こることのたとえ。子供の喧嘩に親が巻き込まれたりする類(たぐ
い)。
短兵急(たんぺいきゅう)。
解釈:出し抜け。俄か。「短兵」は短い兵器の意で、刀剣や手槍(てやり)
の類。刀剣を手にして敵に迫り、打ちかかること。無遠慮で唐突な行動や表現
をいう。
類義:短兵接す。短兵接線。
たんぽ槍でも当たれば痛い。
解釈:稽古槍で突かれても痛い。練習にも覚悟がいること。
短(たん)を舎(す)てて、長(ちょう)を取る。
解釈:短所や欠点を捨てて、長所や美点を取り入れる。
活用⇒彼の短所を捨てて、長所を取り入れる。The weak point is
removed, and the merit is taken.
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