徒然想問

ジェンダー・フリーと補うこと


△三すくみ
「或る人問う」
 三すくみとは何か。
 
「我は想う」
 三すくみとは、蛙は蛇を、蛇はナメクジを、ナメクジは蛙を、それぞれ恐れてす
くむこととされる。
 
「或る人問う」
 三すくみと、二元論と補完要件との関係は?
 
「我は想う」
 二元論には、それを補完することの必要性について述べた。二元論(唯一神と人
民)と補完の三つの要件は、三すくみの関係にある。何故なら、先生が生徒に説教
をするに際して、それが誠実になされなければならないからである。生徒もまた、
その説教に補完要件たる誠実さがなければ、その説教を受け入れようとしないから
である。
 
「或る人問う」
 先生は誠実に説教し、説教によって生徒は未来に希望を抱き、生徒は、そのこと
で先生を更に尊敬するようになる、と云うことだね。
 
「我は想う」
 そのとおり。
 実は、この現実世界は総て、三すくみで成立していると考えられ得る。
 
「或る人問う」
 ジャンケン(ジャンケンポン)もそうだね。
 
「我は想う」
 天と地と、それを包み込む大気も、三すくみである。
 昼と夜と、それを巧に活用している人間の営みも三すくみである。
 
「或る人問う」
 真円を描くことが面積を得る上での最短距離であり、物体を球体にまとめること
が体積として最も経済的な形であるとすれば、三角形は、物の存在を最強に保つと
云うことか(言葉足らずか)。
 トラスは、三角形の集合体ということだね。
 
 そうか、インターネットの網も、三角形で繋がっているね。
 仏教の「仏法僧」も、見方によっては三すくみになるね。
 
「我は想う」
 わが国で云うところの、三権分立も三すくみに例えられよう。
 
「或る人問う」
 二元論を監視したり、補強するものとして、第三の補完要件が重要な役目を果す
のだね。
 それは、新しい思想体系、つまり三すくみ的(三元論的)哲学ということだね。
 
「我は想う」
 したがって、これからは、神の概念は、多神教の神々を含む「神(神々)」とし
て捉えられるようになるだろうと願っている。
 
「或る人問う」
 神(神々)と人々と哲学の三すくみ(三元論)と云うことか。
 
 例えば、現世利益(ハード面)では、
@人々は神を祀り(捧げ物)、
A神は哲学を評価(価値を付加)し、
B哲学は人々に利益(経済力)をもたらす、
と云うことか。
 
「我は想う」
 その逆方向の三すくみも、優れている。
 
「或る人問う」
 エッ!………、ああそうか。
 例えば、心(気分とも、ソフト面)の事柄(担い手)として、
@神は人々を守り(救済)、
A人々は哲学を生き生きとしたものに作り上げ(構築編成)、
B哲学は神の恩恵を弘める(存在の必要性を知らしめる)、
と云うことかな(H17.12.24)。
 
「我は想う」
 とりあえず、今のところは、そのようにしておこう。

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