02 恩頼とは
 
[恩頼(みたまのふゆ)]
 天神又は天皇の恩恵・加護・威力を尊んで云う語(参考「広辞苑」)。
 
 堀書店発行「神道辞典」に拠ると、
 
「みたまのふゆ」恩頼
 日本書紀と古語拾遺に出ている古語で、神の神秘な働きや恵みを云う。恩頼の字を当
てる代わりに、同じ書物で「神霊」「霊」「皇霊之威」「神祇の恩」などと書き、ミタ
マノフユと読ませる例もある。ミタマとは霊魂又は生命力で、フユとは振るう(威力の
発動)こと、増殖増大することと考えられる。即ちミタマノフユとは、神の加護や神に
源を発する生命力の信仰に立って、勤労の成果が上がり物事が進展成就することが単に
自分だけの力によるものでないことを意識している言葉である。ムスビの信仰と密接に
関わっている。
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