神様の戸籍調べ 五十四 月読命ツクヨミノミコト・ツキヨミノミコト 月読命は、伊弉諾イザナギ神が橘タチバナの小門ヲドの阿波岐原アハギハラで御禊ミソギをなされ たとき、御目から生れなされた神様である。即ち、天照大御神アマテラスオホミカミ、素盞男命スサノ ヲノミコトと三人の間で、真ん中の御子である。 夜を司られ、天の神様であったが、仲々勇猛なる御性質であった。ある時、日本の食 物の神である保食神ウケモチノカミを訪問せられた時、保食神がその口から、穀類、魚類、獣類 を出して饗応せられたのを見て、大に怒り、この神を斬り殺ろさせたと云ふ。[次へ進む] [バック]