02 神様の戸籍調べ(自序)
 
                   参考:淡海堂出版部発行「神様の戸籍調べ」
 
                    本稿は昭和十三年七月十五日六版発行の「
                   神様の戸籍調べ」を参考にしました。初版は
                   前年十二月でした。
                    その自序で著者は次ぎように述べておられ
                   ます。
 
                           自序
 
                    大日本帝国は神国であって、神の御末の始
                   め給ふ国であるのみならず、外国と異って、
                   国民は、その神々と同じ御国に生活してゐる
                   ものである。神と国と民とは一家であり親と
                   子とである。この如きは、日本建国以来炳アキ
                   ラカとして日月の如く、吾々の上を輝き照らし
                   たる、最上無二の栄誉と幸福とである。それ
                   故、吾々は、是非共、此の吾々の祖先にまし
                   ます神々を知ると共に、その御威徳を十分承
                   っておかねば国民として恥しい訳である。親
                   を知らず、家の成立を知らぬやうな事ではな
                   らぬ。
                    神様の戸籍調べの日本之部が出来たる所以
                   は、実にこの故である。国民に是非知って欲
                   しいものである。
                    神々は、元より、八万百神もあるといふが、
                   今、誌すところは、この中に於て最も吾々に
                   名の通った方々を挙げたのであって、御伝説
                   は凡ての正確なる文献に徴し、そして、教訓
                   と興味との方面から、ものしたのであって、
                   元より、神々の百が一をも記さないが、又以
                   て、その一斑を御伺ひすることを得やうと思
                   ふ。
                           二酉洞學人 醍醐惠端識す
 
                    なお、本稿においては漢字は新漢字を用い
                   るなど、必要により文言や字体を変えました
                   ので、予めご了承下さい。     SYSOP
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