KI10060 シダレカツラ(長内) 1本
 
鹿角市指定天然記念物
昭和52年2月4日指定
所在地 鹿角市八幡平字長内56
所有者 個人
 
 シダレカツラは、突然変異によって出現したカツラの一変種で、すべて雄株であり、 株数も少なく珍重すべきものといえる。約350年程前、早池峰ハヤチネ山麓サンロク(岩手県)の 山林で発見され、乙部オトベ村(現盛岡市)の瀧源寺リュウゲンジに移植されたものが元木と なって各地に植えられた。この元木は天保テンポウ6年(1835)伐採されたが、切株から生 じたひこばえが生長し、現在、国の天然記念物に指定されている。
 このシダレカツラは、明治27・28年頃長内オサナイの根本五郎が岩手県安代町石神イシガミか ら移したもので、鹿角に入ってきた最初の木であり、これから分株したものが鹿角市内 数ケ所に栽植されている。
 樹高約23米、目通り幹囲約2.4米、樹齢も100年を越えるが、庭園内の他の樹木に樹勢 ジュセイを阻害されているのは惜しい。
 
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[鹿角のルーツあれこれ「瀧源寺のシダレカツラ」]

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