KI10056 中ノ渡り一里塚
 
鹿角市指定史跡
平成元年3月24日指定
所在地 鹿角市十和田大湯字中折戸26
所有者 個人
 
 鹿角街道から室田ムロタで分岐して毛馬内ケマナイに入り、毛馬内から大湯を経て、来満ライマン 山中を越え三戸サンノヘ(青森県)に達する街道が、来満街道である。
 大湯から湯の岱、八幡堂の山際をたどり、安久谷川アクヤガワの一ノ渡り、二ノ渡り(中 ノ渡り)を渡ってまもなく、街道筋の杉林内に中ノ渡りの一里塚がある。旧街道の北側 に新道が取り付けられたため、北側の一里塚は消滅し、残存しているのは南側の1基の みである。
 塚底部の径は約10米、高さは約3米、塚上及び周囲には現在杉が植林されている。
 天保テンポウ9年の『御巡見ゴジュンケン御用扣帳ゴヨウヒカエチョウ』にこの一里塚に係る記述があ り、鹿角市内で来満街道筋に一里塚が確認できるのは、この塚だけである。
 
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