02 水沢老人クラブ区域内の神様
 
         参考:昭和六十三年度老人大学学習記録集「八幡平の神様を訪ねて」
           秋田県鹿角市立八幡平公民館・八幡平地区老人クラブ連合会
 
                    本記録集の「発刊のことば」において小笠
                   原昇公民館長は、「鹿角地方は、文化財の宝
                   庫として、広く知られております。かつて、
                   柳田国夫氏が『遠野物語』を発刊するにあた
                   り、題材を遠野にするか、鹿角にするか迷っ
                   たと述べている云々」と記述しています。
                    本稿は、昭和六十三年度老人大学学習記録
                   集「八幡平の神様を訪ねて」を参考にさせて
                   いただきました。         SYSOP
 
                   [むらのいぶき]
                    八幡平地区連合青年会は昭和五十二年一月
                   二十日、八幡平の民俗「むらのいぶき」を発
                   行しました。本稿の補筆「むらのいぶき」と
                   して、本印刷物を参考(抜粋)にして併記し
                   ました。
                    また、例祭に奉納する「民俗芸能」や主な
                   「伝統行事」についても併記しました。SYSOP
 
名  称    所在地    故事来歴
 
八幡神社    水沢     祭神 応仁天皇
               社殿 三間四面、赤く大きな鉄製の鳥居
               享保十年再建火災で焼失し、昭和十四年現在の神社に
               新築している。
               昭和二十四年かやぶきをトタン屋根に替える。
               八月十五日の祭日には昔は相撲取りも行ったりして随
               分と盛んであったが、現在は家族みんなで参拝して神
               官を頼み祈祷してもらい、御神酒をごちそうになって、
               夜は部落の盆踊りが盛大に行われる。
               社殿には鬼王様と呼ぶ二体の守り神様が置いてありめ
               ずらしい(一米位の高さ)。昭和十四年の火災で焼失
               した時に彫ったものらしい木造彫刻で荒彫りであるが、
               以前はもっと立派な彫りものであったらしい。
 
駒形神社    水沢     祭神 駒形神社・馬頭観音、二柱祭って居ります。
               馬の多い時代は参拝の人も多い。五月。
 
正一位稲荷大明神 坂比平   屋号西ケ戸の元尾屋敷にあり、畠山敬悦の六代前の先
(賽の神)          祖の人が建立したものだという。
               京都の伏見稲荷大明神の御位を受けているという。二
               十日が御縁日として崇拝している。同じ祠の中に妻の
               神も祭られている。二月一日が祭日とし、近くの婦人
               方がこの日集まり安産を祈願し、又良い子宝の授かり
               ますようにとお祈りをして、一日楽しく過ごしたと言
               われるが、最近は途絶えている。
 
稲荷神社    坂比平    幅七〇p、奥行五五pの祠
               現世帯主館花悦美氏の縁側の高台に祭られている神様
               である。当主より六代以前の先祖の人が、文久年間五
               穀豊穣を祈願して建立されたものだろうと思われる。
               今から約百三十年も前の事である。その後明治四十五
               年再建され、現在に至っている。
 
稲荷神社    梨ノ木平   お稲荷様
               六十p四方
               昭和十二年六月一日新築奉納
               梨ノ木平住民の豊作を願って建立されている。以前は
               原野で採草地として使用されていたが、部落で開墾事
               業が始まり、昭和十二年頃この地は開墾され水田とな
               り、入植者及び部落の人達の寄り所として建立された
               のである。
 
薬師神社    梨ノ木平   祭神 薬師如来
               社殿 巾二尺、奥行三尺、石段なし
               寛延年間に建立されているらしい。桜田徳蔵という人
               が建立したようである(徳蔵は今は家号になっている
               )。何代前の人か判らないが、今から約二百五十年位
               前である。
               祠の中には三つの御神体が安置されている。又、目の
               神様としても信心されていたものだという。祭日は旧
               四月八日であったが、最近は五月八日に改められてい
               る。
               御縁日には各方面からお年寄達が大勢集まり大変賑っ
               たらしいが、今はそんな光景は見られなくなった。建
               立されてから今までに寛政、文政、明治、大正、昭和
               と再建され、昭和三十三年桜田三五郎氏に依って再建
               され現在に至っている。
 
八幡平神社(トロコ)     [むらのいぶき]
               祭神 八大龍神、山神、馬頭観音、天照大神
               六百年以上前からこの場所に切留平神社があり、近隣
               の七戸集落の鎮守様になっていた。即ち、樹齢六百以
               上と云うナラの巨木に包み込まれるように社殿が鎮座
               している。
               風雪に晒されて老朽ひどく、八幡平の観光関係者を総
               動員して氏子とし、昭和五十一年再建する。
               [関連リンク(八幡平神社)]

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