[四月]
八日 〈伝統行事 − 潅仏会〉
 この日は農休日で、お餅を搗き、ご馳走を作るなど楽しい一日です。
 
 〈郷内行事 − 潅仏会〉
 薬師様やお産の神様、不動様や観音様などへもお参りします。若者達は神社で花見を
して手料理を戴いたり、山から採ったヒロコ(野蒜)を入れた生鰊ナマニシ貝焼カヤキをしたり
します。
 花輪では、花祭りの稚児行列が行われます。
 またこの日、五ノ宮嶽・三倉山・皮投岳の三山を巡拝する三嶽参りも行われます。
 
十九日 〈郷内行事 − 下川原シタカワラ駒踊〉
 下川原駒踊は、寿稲荷神社の例祭において、豊作祈願のため奉納され、また盆行事とし
ても演じられます。舞は駒踊(男)と奴舞ヤッコマイ(女)の二つのものが組み合わされてい
ます。
 関連リンク[寿稲荷神社(下川原)] [文化財 「MI10043 下川原駒踊」]
 
初・中旬〜例祭前日 「松館天満宮三台山獅子大権現舞」練習 於八幡平公民館松館分館
 松舘菅原神社例祭奉納神楽「松館天満宮三台山獅子大権現舞」の練習が始まります。
 練習初日は松館天満宮舞楽保存会の会長の指示や長老の諸指導、獅子頭や舞楽器具の
点検修理、例祭時における役割分担の確認のほか、新会員の紹介や懇親の酒席も予定さ
れます。
 
例祭日前の早朝 「菅原神社社殿・参道清掃」
 氏子総出で、菅原神社社殿の内外、境内、参道などを清掃します。
 
二十四日 「菅原神社例祭宵宮祭」 於宮司宅
 祭典を祝う社旗の掲揚は、青年会が担当します。
 宮司宅の神前を整え、例祭に供える神饌を仮奉献します。即ち修祓、一拝、宮司祝詞
奏上、楽人・総代等拝礼、権現舞奉納、一拝、そして直会へと続きます。
 同夜は八幡平公民館松館分館に於いて、松館部落青年会主催で老若男女など氏子全員
参加の「松館天神様フェスティバル」が行われます。舞楽保存会員一行は、宵宮祭の直
会を早々に切り上げて、フェスティバルの皮切りとして日頃練習した権現舞などを披露
します。
 
二十五日 「菅原神社例祭」 於菅原神社本殿・境内ほか
 時刻前に祭員、総代(責任役員)、舞楽保存会一同、氏子有志(消防団や婦人会など
の代表も含む)等が宮司宅に集合し、抹茶を喫して心身を整えます。
 宮司宅の神前に神饌や祭具などを仮奉献し、祭員等奉仕員一同は宮司に合わせて一拝
し、「渡御」の曲を三節奏でます。
 奉仕員は忌紙をくわえて神饌その他祭具を捧持し、一般崇敬者、幼稚園児等も行列を
組んで本殿へ参進します。この間渡御を奏でます。
 渡御の鹵簿ロボ(行列)は、祭員のお祓い、神楽一行、神饌・神具の一行、宮司、献幣
使、一般参拝者、幼稚園児などの順に組まれます。
 
 本殿の神前に神饌を供えるなどして整え、続いて修祓が行われます。
 時刻、一拝、献饌、宮司祝詞奏上、本庁幣献納、献幣使祭詞奏上、玉串拝礼、権現舞
の曲三節奉納、撤饌、一拝の後、一同お神酒を拝戴します。
 続いて境内において、「探湯式(お湯立て)」が行われます。
 即ち、祭員による祭場のお祓い、宮司祝詞奏上を経て、「松館天満宮三台山獅子大権
現舞」が順次奉納されます。
 獅子頭による「権現の霊力授与」を以て奉納神楽は滞りなく終わり、祭員一同は神饌
や祭具を捧持して行列を組み、渡御を奏でて、宮司宅へ退下します。
 宮司宅の神前を整え、納めの権現舞を奉納、一同一拝、そして直会へと続きます。
 なお、境内の祭場作りは早朝より当番班、自家発電による照明は消防団がそれぞれ担
当します。
 
二十八日 〈伝統行事 − 大日堂・五ノ宮神社・薬師神社祭典〉
 小豆沢の大日霊貴神社の例祭日で、稚児行列もあります。
 関連リンク[大日霊貴神社]
 
下旬 〈郷内行事 − カワガリ〉
 田打ち作業が終わると、村中で一斉に農作業を休みます。田打ち作業は雪解け後の冷
たい湿田を三本鍬で掘り起こす重労働で、若者は一日八畝歩(約8アール)が一人役で、足
は冷たく手はしびれ豆ができ、辛い仕事です。この日をカワガリと云い、若者達は生鰊
と卵を決められた場所に持ち寄り、ヒロコカヤキをしたり酒を飲んで慰労します。また
田打ち作業の終わる頃には苗代の種播きも終わるので、種播休みとも云います。

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