05 御祭神を詠める和歌
 
                       参考:吉川弘文館発行「古事類苑」
 
△皇大神(伊勢神宮 伊勢市)
さかづきにさやけき影のみえぬれば ちりのおこりはあらじとをしれ
                           (後拾遺和歌集 二十神祇)
 
おほぢちゝむまごすけちかみよまでに いたゞきまつるすべらおほんかみ
                                (同 祭主輔親)
 
△権現(清水寺地主権現)
ちかひてきあまの岩戸をあけしより かたきねがひをかなふべしとは
                            (玉葉和歌集 二十神祇)
 
△正宮(宇佐八幡宮)
わたのはらなみぢへだつるうさのみや ふかきちかひはよゝにかはらじ
                     (夫木和歌抄 三十四神祇 後京極摂政)
 
△新宮(熊野新宮)
夜もすがら仏の御名をとなふれば こと人よりもなつかしきかな
                            (玉葉和歌集 二十神祇)
 
△御前(熊野本宮)
まてしばし恨なはてそ君をまもる 心の程は行末をみよ(玉葉和歌集 二十神祇)
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