24c さといも目(さといも科)・つゆくさ目(ぱいなっぷる科・つゆくさ科・みずあお
  い科)植物
 
ネオレゲリア・カロリナ・トリカラー(ネオレゲリア属)
 ブラジル原産で緑色葉の観葉植物カロリナの一変種(多年生観葉植物),鉢植え。葉
 中央に白条の縦走した光沢のある緑色披針形の斑入り葉で,光加減で葉面は緑,ピン
 ク,白の3色に見えて美しい。変種にvar.marechali,var.meyendorffiiがあります。
 
ツマベニアナナス(ネオレゲリア属)
 ブラジル原産の多年草,観葉植物として鉢植え。高さ35p位,葉面は暗緑色ないし帯
 褐緑色で葉先は紅色,裏は赤紫褐色に灰白色の横縞入り,花は藤色で外側が白くぼけ
 る花で中心部に開きます。花期は夏〜秋。
 
ケイビアナナス(ピトケルニア属)
 ブラジル原産ピトケルニア・フランアメの変種(多年草),観賞用として鉢植え。高さ
 20〜30p,葉は線形で細長く,花は美しい濃紅色で,花茎に円錐花序を付けます。花
 期は夏。
 
ケスネリア・テスツード(ケスネリア属)
 ブラジル原産(多年草),観賞用として鉢植え。高さ40p位,葉は緑色地に濃緑色斑
 入り,葉縁には褐色の小さな刺,葉裏には細かく白線が縦走,花期は不定期,赤紫色
 の花包の下に縁がバラ色の白色の花,花茎の上に松毬マツカサ状の花序を付けます。
 
ニデュラリウム・インノセンティ(ウラベニアナナスとも,ニデュラリウム属)
 ブラジル原産の多年草,観賞用として鉢植え。草丈25p位,葉は披針形,葉縁は波状
 で細刺,包状葉は紅色,その中に白色花を開きます。花期は春〜夏。変種に白色縦縞
 斑入り葉のvar.lineatum,黄色縦縞斑入り葉のvar.striatumがあります。
 
ティランドシア・シアネア(ハナアナナスとも,ティランドシア属)
 エクアドル原産の多年草,観賞用として鉢植え。草丈15pの小形着生種,包はピンク,
 花は青〜青紫色の大きな膜質3弁花で,花茎は長さ20p,中央に斜立し先端に長卵形
 2列生矛形花序を付けます。近似種にT.xemilie hort.,T.lindeniiがあり,また同属
 には株全体銀白色の鱗片に覆われた気生種サルオガセモドキがあります。
 
オオインコアナナス(ウリエセア属)
 V.gloriosa×V.van.geertiiの交配種(多年草)で,大正2年に渡来。観賞用。草丈20
 〜30pの中形種,包は朱赤色,花は黄色筒状,花茎に大形の2列生矛形穂状花序を付
 けます。近似種にインコアナナス,トラフアナナスがあります。
 
ウリエセア・ヒエログリフィカ(ウリエセア属)
 ブラジル南東部原産の多年草で,明治43年に渡来。観葉植物として温室内鉢植え。草
 丈35p位,葉面は緑色地に濃緑色の線が多数集まって美しい横縞斑入り,花包は淡緑
 色,花は淡黄色,長大な花茎に穂状花序を付けます。花期は早春。
 
ウリエセア・ナーナ(ウリエセア属)
 中南米及び西インド諸島原産ウリエセア属の小形交配種(多年草),観葉植物として
 鉢植え。草丈8p,葉は緑色の剣状,花は黄色,花茎は高さ20p位の2列生矛状,朱
 紅色の穂状花序に付けます。花期は早春。
 
〈つゆくさ科〉
 
カリシア・エレガンス(カリシア属)
 メキシコ原産の匍匐性又は半直立性多年草で,昭和37年頃に渡来。観葉植物として主
 に鉢植え。葉縁は波状,葉表は灰緑色地に白色の縦縞入り,葉裏は赤紫色,花は白色
 の3弁花で,各節に4〜6個集散花序に付けます。花期は9月頃。
 
アラゲツユクサ(キアノチス属)
 熱帯アフリカ原産の多年草で,昭和初期に渡来。観葉植物として温室内で主に鉢植え。
 葉は白毛で覆われ基部は鞘状で茎を包み,花は青色3弁花,花茎に密な集散花序に付
 けます。花期は夏。
 
ディコリサンドラ・シルシフロラ(ディコリサンドラ属)
 ブラジル原産の多年草,鉢植えや温室内地植え。高さ1〜2m,葉は濃緑色,裏面は紫
 色,花は濃青色,葯は黄色,総状花序に密に付きます。花期は秋〜冬。
 
アルボビッタータ(トラデスカンティア・アルビフロラ)(ムラサキツユクサ属)
 南米原産のT.albifloraの園芸品種(匍匐性多年草),観葉植物として吊鉢やグランド
 カバー用。葉に白い斑が入り長さ4.5p,花は白色小花。花期は夏。
 
トラデスカンティア・フルミネンシス(シロフハカタツユクサとも,ムラサキツユクサ
                 属)
 中部ブラジル,ウルグアイ,パラグアイ原産の多年草で,昭和初期に渡来。吊鉢やグ
 ランドカバー用。葉は暗緑色で白い斑が縦に入り,裏面は紫赤色が長さ6p,花は白
 色。葉に白斑のないものをミドリハカタガラクサと云います。
 
オオムラサキツユクサ(ムラサキツユクサ属)
 北米南部原産の多年草で,昭和初期に渡来。庭植え。高さ50〜100p,根茎は肉質,花
 は紫色のほか,青,白,赤,ピンクなど。花期は6〜8月。ムラサキツユクサの花は
 本種より小形で紫色。雄蘂の毛は細胞学の実験によく用いられます。
 
ブライダル・ベール(トリポガンドラ属)
 ジャマイカ原産の半耐寒性多年草で,昭和40年代に渡来。吊鉢やハンギングバスケッ
 トにして室内観賞。茎は細く分枝し,花は径5o位で白色,枝先から花梗を伸ばし数
 輪ずつ固めて付けます。四季咲き性。
 
ゼブリナ・ペンデュラ(縞斑紫露草シマフムラサキツユクサとも,ゼブリナ属)
 メキシコ原産の匍匐性多年草(園芸名トラデスカンティア)で,明治中期に渡来。吊
 鉢やグランドカバー用。茎に粗毛,葉は銀白色地に紫色の条線入り,裏面は紫紅色で
 長さ7〜8p,花は赤桃色。変種に斑がより鮮やかなvar.discolorがあります。
 
セトクレアセア・プルプレア(紫御殿ムラサキゴテンとも,セトクレアセア属)
 メキシコ原産の多年草で,第二次大戦後に渡来。観葉植物として鉢植え。全株紫菫色
 で茎は40〜50p,花は濃桃色で花形はツユクサに似ており,紫菫色の花包に包まれ,
 茎頂に咲きます。花期は7〜9月。
 
ムラサキオモト(紫万年青,シキンランとも,ムラサキオモト属)
 メキシコ,西インド諸島原産の多年草で,1806年に渡来。観葉植物として温室内鉢植
 え。茎は短く直立し,葉は長楕円状披針形で表は暗緑色,裏は紫紅色,花は白色ない
 し青色,紫紅色の2包片に抱かれて叢生。
 
〈みずあおい科〉
 
ホテイアオイ(布袋葵,ホテイソウとも,ホテイアオイ属)
 熱帯及び亜熱帯アメリカ原産の浮遊性水生多年草で,明治中期に渡来。夏の水草とし
 て水盤や池で栽培。根は紫色,葉柄の基部は膨らみ中空で浮袋,花茎は高さ20〜30p,
 花は藤色で花冠は6枚の裂片,その1枚は中央に黄色の斑紋が入り,周りは藍色とな
 ります。花期は夏。

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