0209植物の科名いろいろ [ラ]〜[ワ]
参考:小学館発行「万有百科大事典」
[ラ]
ラン科 単子葉植物
熱帯の多湿地域に豊富であるが、亜熱帯まで分布する。世界で600〜700属約2万種、
わが国では屋久島、種子島以北で63属170種がある。このうち、観賞用に栽培されてい
るものは、原産地とその形態とによって、洋ランと東洋ランとに分けている。なお、
スズラン・ハラン・タケシマラン・リュウゼツランなどは、「ラン」の名はあってもラン
科植物ではない。
ラン科植物は多様の形態を持つ多年草で、葉は単葉で、着生ランでは革質カクシツで厚く、
光沢のあるものが多い。腐生ランでは、葉は鱗片状に退化する。花は内外二輪列に並
ぶ6個の花被片からなり、唇弁は蕾のときには中軸側にあるが、開花時には反転して、
外側に向くことが多い。雄蘂、雌蘂は合着して、蕊柱を作り、3個のうち1〜2個の
雄蘂だけが発達する。子房は下位である。
観賞用に栽培される他、シランの鱗茎、ツチアケビの果実、サイハイランの根茎、セ
ッコクの仮茎、オニノヤガラの根茎、サレップなどは薬用にし、バニラは果実を香料
にするので、熱帯で栽培される。シュンランの花は刺身の妻にしたり、塩漬けにして
茶の代用とし、雅味がある。
[リ]
リンドウ科 双子葉植物合弁花類
多年草又は一年草で、普通は陸生、ときに水生のものもある。葉は互生又は対生で、
稀に輪生し、托葉はない。花は両性で放射相称になる。花冠は4〜12裂し、裂片は蕾
のとき回旋、稀に重なる。雄蘂は花筒に付き、花冠裂片と同数、子房は上位で普通1
室、側膜胎座に多数の胚珠が付く。果実は朔(草冠+朔)果で、稀に液果がある。種
子は多数で胚乳がある。世界に約60属800種があり、わが国には9属37種が自生する。
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