食べて効く
〔と〕
 
とうがらし(鷹の爪)
 とうがらしは香辛料として、また防腐・防菌性がある。外用としては、皮膚を刺激し血
行をよくする(粉末にして腹巻きや靴底)。浴用として、しもやけや膀胱炎に薬効が期
待できる。…視力(かすみ目)…
 
とうがん
 とうがんは種子や皮にも薬効がある。むくみ、水太りの人は常食を。…肥満・肉体疲労
・かにの中毒・婦人病・腰痛・打撲傷・帯下や尿の濁り…
 
とうふ
 とうふは食用として滋養に富むだけでなく、外用としても多くの大効に恵まれている。
…脳溢血・打撲傷・湿疹・発熱・炎症…
 
とうもろこし
 とうもろこしには、各種の酵素やビタミンが含有されており、整腸、強壮、利尿、強
心の効がみられる。外皮が硬いので、なるべく新鮮でやわらかいものを選ぶ。
 出盛りのときは、実をほぐして天日で乾燥させておくとよい。
…腎臓病・強心・膀胱炎・腹膜炎・腫れもの…
 
どじょう
 どじょうは、体内吸収率のよいカルシウム源である。まる煮するときは、茶がらを入
れると骨がやわらかくなる。…しらくも・やけど・貧血・陰萎・痔疾・ひょう疽・乳かす…
 △一例
 どじょうを黒焼きにして、ごま油で溶き、これを患部につける。また、生きたままの
どじょうをすりつぶし、黒砂糖少々を加えて練り混ぜ、和紙に延ばして患部に貼る。こ
の方法は、面疔・腫瘍・捻挫・関節炎・打撲傷・中耳炎や、リウマチ・関節炎、乳の張れや痛
みにもよい。
 
トマト
 トマトは夏の自然栽培で赤く熟したものを食べるのがよい。季節外には、缶詰やトマ
トケチャップ、トマトピューレを使ったりした方がよい。これらの加工食品は、夏の出
盛りのときに収穫した、いわゆる健康食品で作られているからである。…動脈硬化・高血
圧・糖尿病・便秘・脂肪太り・疲労回復・老人・病人・虚弱体質…
 
とろろいも(やまいも・自然生・自然薯・漢方では山薬)
 粘性が強く、体内の毒気を分解、排泄する。生食の方がよい。なお、『大和本草』に
は「切り傷、産婦はこれを食すべからず、大毒なり。産後にもとろろ汁を食すべからず」
とある。漢方の山薬は、やまいもの皮をむいて蒸して乾燥させたものである。
…遺精・陰萎・痰咳・痰咳喘息・糖尿病・下痢・寝汗魚の骨・腫れもの・やけど・歯痛・うなされ
る…
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