症状に効く
〔カ〕
 
喀血カッケツ
 △肺結核で喀血したときは、生のゆり根をすりつぶし、そのしぼり汁に水を混ぜて飲
むとよい。喀血が止まった後も、やり根を煮たり蒸したりして、又は生のままいろいろ
料理して常食するとよい。
 △レンコンを皮ごとすりおろし、ガーゼで漉した汁を盃三杯ほど飲むと効がある。こ
れは成分中のタンニンに収斂性があり、また止血の働きがあるからである。…下血にも
…
 
かにの中毒
 △とうがんを皮ごと煎じて飲むと治る。
 
金物を飲んだとき
 △金・銀・銅・鉄や、竹・木などを飲んだときは、水あめ300〜600gを度々なめると、大
便とともにさわりなく下る。
 
ガン
 △伊勢えびの殻とくちなしの実(漢方薬店にある)を、それぞれ黒焼きにして混ぜ合
わせ、これを一日一回、4〜5gずつ白湯で服用し、毎日続けていると卓効がある。…神
経痛・リウマチ・小児まひ・癲癇テンカン・子宮筋腫・胃下垂・胃拡張にも…
 △なまこを酢の物などにして常食するとよい。…胃潰瘍・高血圧・肝臓障害にも…
 
肝硬変
 △きゃべつに含有されているビタミンEなどで、これらの病気を改善すると云われる。
…胆嚢炎・高血圧…
 
眼精疲労
 △牡蠣カキを常食するとよい。
 
関節炎
 △ほうれんそうをおひたしなどにして常食する。…通風・リウマチにも…
 △通風やリウマチの関節熱には、すももに効がある。すももの中毒には、粉こしょう
を白湯で飲むとよい。
 
疳瘡カンソウ(陰部の腫物や潰瘍)
 △たんぽぽの茎葉をつぶしたものを患部に貼るとともに、そのしぼり汁に清酒を適宜
加えて煎じて飲み、汗を出すと治る。…疔チョウにも…
 
肝臓病
 △びわの葉療法とは、びわの葉に含まれている成分を、皮膚を通して体内に浸透させ
て治療するものである。
 その方法は、
 @びわの厚い葉(冬葉がよい)を乾いた布で葉の表裏をよくふく。
 A二枚の葉の表面を火であぶってから合わせ、14回ほどこすり合わせる。
 B一枚ずつを両手に持って、下腹部を、一ヶ所を10回ほど強く押してはこすり、位置
を変えては入念に繰り返す。この間、新しい葉に二〜三回取り替える。
 C次は背中の背骨の両側を上から下へと押したりこすったりする。
 D更に肩、腰部、臀部などへと移る。個の間、葉を数回取り替える。
 E最後に、病気の個所に葉療法する。
 この方法は、皮膚病や、ガンにも効くと云われている。
…腎臓・心臓・胃病にも…
 △なまこを酢の物などにして常食するとよい。…胃潰瘍・高血圧・ガンにも…
 
かんの虫
 △生のえんどうには神経を癒す作用があり、お八つなどには塩炒りえんどうを食べさ
せる。
 △はこべを炒って黒焼きにして細末し、それを生葉のしぼり汁で飲ませると効がある。
はこべの生葉をいろいろ料理して食べさせてもよい。
 
顔面神経痛
 △ひねしょうが60gをおろして、木綿の袋に入れ、約一升の湯の中で振り出す。この
しょうが湯で患部を何度も湿布して、よく温める。
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