症状に効く
〔フ〕
 
腹痛
 △梅干し大のひねしょうが一片をすりおろしたものに、しょうゆ小さじ一杯と黒砂糖
少々を加え、番茶(出来れば三年番茶)を注いだものを一回分として飲む。…胃下垂・胃
拡張・胃弱・胃酸過多・下痢にも…
 △たけのこの過食による腹痛には、ごま油と甘草カンゾウを加えたぜんまいの煎じ汁を飲
むと、卓効がある。
 △白ねぎを突きつぶしてへその上に置き、その上から灸をすえると痛みが止まる。
 △ふき(及びふきのとう)の葉、葉柄、根、すなわち全草を煎じてお茶代わりに飲む
と効がある。特に腹痛や胃けいれんには、葉のしぼり汁がよい。また胎毒や皮膚病を内
攻させたものなどには、根の煎じ汁を飲むと、毒が下って治る。…胃痛にも…
 △しめじは、冷えて腹が痛むときや、さなだ虫を下す効がある。
 △粒の白こしょう一にぎりを2.5合ほどの水で煎じ、これを数回に分けて飲む(過剰
に服用したり、虚弱者や長期間の服用は慎むこと)。…歯痛にも…
 △粗塩アラシをよく炒って、厚めの布袋(手ぬぐいなら二つ折りの袋)に入れて口を固く
縛り、これで患部をさすったり、押し当てて温めたりするとよい。
 
腹膜炎
 △とうもろこしの乾燥実一合に、水五合を加え、一合になるまで煎じ詰めたものを一
日量として、何回かに分けて飲むと効があると云う。
 △産みたての鶏卵一個を殻のまま広口瓶に入れ、かぶるほどの酢を加えて一晩おくと、
翌日には殻まできれいに溶けている。これをよくかき混ぜて一日三回に分けて飲むとよ
い。
 
浮腫
 △はとむぎには優れた利尿作用があり、肝臓や胆嚢の機能が強化されるので、むくみ
がとれ、黄疸にも著効がある。煎じて飲んだり、お粥やご飯など好みの方法で常食する。
…黄疸にも…
 △腎臓病・心臓病・脚気などのむくみには、かもの肉がよく効く。
 
婦人の長血
 △きくらげ300gほどを炒って粉末にし、それに毛髪30gほどを焼いた灰を混ぜて10g
ずつを上等の酒で飲んで寝て、汗を出すと治る。
 △はまぐりを料理して食べると著効がある。…痔にも…
 
婦人病
 △ぜんまいを料理して食べたり、煎じ汁を飲んでもよい。…産後にも…
 △とうがんの皮を陰干しにして乾燥させ、これを煎じて飲むと大効がある。
 △はこべの若い茎・葉を陰干ししておき、これをタンポン様の球形にして湯で湿してや
わらかくしたものを、膣の座薬として挿入する。
 △すいかの果肉を毎日、生食するとよい。
 
二日酔い
 △納豆は消化促進の効き目があるので、ねぎ、のり、からしなどをたっぷり入れて食
べるとよい。
 △かぶは葉とともに水を少し加えて煮て、その冷まし汁を飲むとよい。また、かぶを
蒸したり乾燥させたりを二、三回繰り返して粉末にし、これを7〜8gを水で飲むと、た
だちに酒気がなくなると云う。
 △胃や肝臓のもたれる二日酔いのきは、たまねぎときくらげを煮て食べると、肝臓に
卓効があり、酒毒を中和する。
 △しじみの味噌汁を飲むとよい。
 △べにたけには、酒毒を解し、精神を爽快にする働きがある。
 △米酢を熱湯で割って飲むと効がある。…悪酔い・カゼにも…
 
船酔い
 △焼かないするめを噛んで、その汁を飲み込みながら、乗ると酔わない。…車酔いに
も…
 
踏み抜き
 △生卵の白身をつけると効がある。…やけどにも…
 
不眠症
 △たまねぎには神経を静める作用があるので、生で食べるとともに、これを刻んで枕
元に置いておき、その匂いをかぎながら寝るとよく眠れる。
 △ちしゃをサラダ、味噌あえ、おひたしなどにして常食する。…貧血・壊血病・神経衰
弱・萎黄病イオウビョウにも…
 △みつばをおひたしやあえ物にして、常食する。
 △神経過敏で眠れないときは、就寝前に、生のくるみを四〜五個ずつをしばらく食べ
ていると効果がある。…ノイローゼにも…
 △就寝前にりんごを食べると、催眠の効がある。
 △干した牡蠣カキを水に浸けてもどし、お粥に炊き込んで食べるとよい。 
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