症状に効く
〔ヒ〕
冷え性
△にんじんを主とする野菜スープは、食欲を増進させ、体力をつける。また、じゃが
いもやたまねぎとともに常食すると、血行がよくなる。…貧血・低血圧にも…
△ねぎは血行をよくし、体を温めるところから、常食すると大いに効果がある。
△初夏の頃、新芽が青葉になったら、よもぎを茎ごと刈り取ってきて、葉も茎も煎じ
て飲むと大効がある。…喘息にも…
鼻炎
△鼻炎で鼻から膿汁が出るものには、れんこんの節をあぶってから粉末にしたものを、
一度に7〜8gずつ続けて服用すると治る。
ひざの痛み
△乾燥ぜんまいの煎じ汁をお茶代わりに飲むと、ひざの痛みを和らげる。…腰痛にも
…
ヒステリー
△牡蠣カキの殻を炒って砕いて粉末にして服用すると、鎮静作用が働いて効がある。…
癲癇テンカンにも…
美肌(にきび・そばかす)
△きゅうり水を化粧水として用いる。また化粧下に用いても、化粧ののりをよくする。
△れんこんは末梢への血行を盛んにするので、皮膚の新陳代謝をよくし、吹き出物や
しわが取れ、皮膚に張りが出るので、常食するとよい。
美髪
△それぞれ炒った黒ごま一合と黒大豆一合(三日分の量)とをミキサーで粉末にし、
一日三回、こんぶのだし汁で溶いて飲むと、艶のある美しい髪になる。
△陰干しにしたはすの花に熱湯を注して、これをお茶代わりに飲むとよい。…滋養強
壮にも…
ひび
△しいたけ一個を水一合で煎じ、その汁で蒸すようにして温罨法アンポウをすると効があ
る。…凍傷にも…
皮膚の過敏症
△ほうれんそうの赤い根部にはマンガン、葉肉部にはビタミンAが含まれているので、
おひたし、あえ物、炒め物にして何日か続けて摂る。…にきびにも…
肥満
△三分つき玄米に、小豆、麦、黒大豆、はとむぎ、粟などの雑穀を適宜(ときどき品
を替えて)混ぜて炊き、これを常食していると、腸内発酵を防ぎ、新陳代謝を促して、
全身が引き締まってくる。
△とうがんには利尿し止渇の作用があるので、だんだんやせてくる。スポーツ選手は
ごまとともに食べるとよい。
百日咳
△かぼちゃのへたを黒焼きにして、赤砂糖を混ぜて服用していると自然に治ってくる。
△大根おろしと、なしのおろしを同量、それに黒砂糖少々加えてかき混ぜ、これを湯
飲み茶碗一杯ずつ、毎日続けて飲むとよく効く。
△にんじんをすりおろし、そのしぼり汁を盃一杯ずつ、一日に三、四回飲むと大効が
ある。
△梅干しの種の中の仁(天神様)10個ほどを細かく刻み(つぶし)、氷砂糖を適宜加
え、水180mlを入れて弱火で煮る。薄い水飴ほどになったものを、小さじ一杯ずつなめ
させる。
△くるみを煎じて飲ませるか、食べさせても効がある。
△同量のなしと大根とをすりおろして混ぜ、黒砂糖をを加えて、一日に茶碗一杯ずつ
を服用するとよく効く。また、なしをすりおろして布でしぼり、その汁に氷砂糖を入れ、
更にしょうがのいぼり汁を一〜二滴たらしたものを、一日数回、少しずつ飲むと大効が
ある。
美容・美肌
△納豆は腸内の異常発酵を抑制し、血液を清める効があるので、常食するとよい。
△はとむぎを水でよく煮て、かたくり粉で薄めのとろみをつけ、砂糖味にした苡仁粥
イジンガユ(市販している)や、はとむぎスープ、はとむぎ茶、はとむぎご飯を常食すると
効がある。…健胃整腸…
△美容には、新鮮な生うにを食べるとよい。…強精強壮にも…
△働き蜂の咽喉腺から分泌される乳状物をローヤルゼリーと云い、これを少量ずつは
ちみつに溶かして飲むとよい。…強壮にも…
病後の体力づけ
△くるみを毎日少しずつ食べるとよい。
△新鮮な生の牡蠣カキを食べるとよい。…虚弱体質にも…
ひょう疽(手足の指のできもの)
△生のごぼうの葉に塩をまぶし、これを押し糊(ご飯糊)で和して患部に貼ると、二、
三日で大抵治る。
△さといもの芋薬を貼って度々取り替える。又は、さといもを一晩糠味噌に漬けてか
らすりおろし、それを紙に延ばして貼っても特効がある。
△いわしは、はらわたを抜いてよく洗い、十分にすりつぶしてから麦飯を加え、更に
よく練り混ぜる。これを紙に延ばして患部に貼り、一日一回張り替える。
△どじょうを黒焼きにして、ごま油で溶き、これを患部につける。また、生きたまま
のどじょうをすりつぶし、黒砂糖少々を加えて練り混ぜ、和紙に延ばして患部に貼る。
この方法は、面疔・腫瘍・捻挫・関節炎・打撲傷・中耳炎や、リウマチ・関節炎、乳の張れや
痛みにもよい。
△わかめを黒焼きにして粉末にし、トリモチを練り合わせ、布に延ばして貼ると著効
がある。全ての指痛に効く。
[次へ進む]