10 樹陰に苔生す岩やその仲間〈地質時代〉
樹陰に苔生す岩やその仲間〈地質時代〉
〈地質時代〉
化石となって私たちの目に触れる古い生物は,おそらく,当時の地球上に生息してい
た同じ仲間のうちのわずかなものにちがいありません。したがって,同じ植物や動物の
化石が世界の各地で発見されるということがあるとすれば,その種類の生物は,次の条
件を満たしていたことになります。
@その生物は,世界的に広く分布していた。
Aその生物は,同一種の個体数が極めて多かった。
遠く離れた地点において,地層のなかから産する化石をもって,お互いの地層が同時
代のものかどうかを比較する比較することを地層の対比といいます。
地層の時代区分は,代,紀,世の順に細分されます。新生代というのは,現存する生
物に近いものが繁栄していた時代という意味です。
代 系(紀) 世 年代(百万年)
新生代 第4系(下記分類に付加したもの)現世
(現存する 更新世(殆ど現世に近い)
生物) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第3系(18世紀の分類) 鮮新世(非常に現世に近い)
中新世(中位に現世に近い) 17
漸新世(やや現世に近い)
始新世(現世の夜明け)
暁新世(現世の暁) 58
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中生代 白亜系(白亜)
(中期の生 ジュラ系(ヨーロッパのジュラ山脈)
物) 三畳系(ドイツにおける三分された地層から)
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古生代 二畳系(ロシアの一地方パームから)
(古代の生 石炭系(この系にある石炭が豊富なことから) 214
物) デヴォン系(イギリスのデヴォンシャーから) 255
シルル系(ウェルズの辺境地区にいた昔の種族シルル族から)
オルドヴィス系(いま一つの種族アルドヴィス族から) 350
カンブリア系(ウェルズのラテン名) 440
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先カンブリア紀 660
参考 「やさしい地質学」築地書館株式会社発行
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