05a 森林の土を掌に〈土壌の調べ方 その2〉
 
 ・堆積岩
 堆積岩は,一般に既成岩の砕屑物である砂礫や泥及び火山放出物などが水や風によっ
て運ばれ,陸上や水中に堆積して生成された岩石です。したがって,しばしば堆積した
ことを示す層状構造が認められるとともに,化石などを含んでいることが大きな特徴で
す。
 ・・砕屑岩
 砕屑岩は,その構成成分である砕屑物の粒径によって,礫岩,砂岩,泥岩などに分け
られます。これらの堆積岩は,複数の粒径範囲にわたる混合物であることが多く,その
粒度組成によって礫質砂岩,泥質礫岩,礫質泥岩などと呼ばれます。
 また礫の大きさや種類,膠結物,あるいは粒度,性質なとによって,さらに細分され
ます。
 
         砕屑性堆積岩の粒度区分
 
  堆積物の種類  主要構成粒子の区分と境界粒径o
 
  礫岩      巨礫    
                256                                           
          大礫
                 64                                          
          中礫
                 4                                           
          細礫
   --------------        2                                         
  砂岩      極粗粒砂
                 1                                           
          粗粒砂
                 1/2                                      
          中粒砂
                 1/4                                         
          細粒砂
                 1/8                                         
          極細粒砂
  --------------        1/16                                        
  泥岩 シルト岩 シルト
                 1/256                                       
     粘土岩  粘土
                                      
 ・・火山砕屑岩
 火山砕屑岩は,火山噴火によって空中に吹き上げられた,大は火山弾から小は火山灰
に至るまでの火山放出物が堆積してできた岩石です。
 
             火砕物質の分類
 
     特定の形態・内部 多孔質のもの   特定の形態・内部構造を有するもの
     構造を有していな
     もの
 
>32o  火山岩塊     軽石(明色,珪長 火山弾(パン皮,リボン,球形,紡
              質の成分のもの) 錘形等の外形を有する)
 
32〜4o 火山礫      岩滓(暗色,苦鉄 溶岩餅(偏平な外形を有する)
              質の成分のもの)
 
<4o  火山灰      ペレーの毛
              ペレーの涙
 
 火山砂屑岩もその主要構成物質の破片の形態,構造,大きさに基づいて次のように分
類されます。
 
             火砕岩の分類
 
     特定の形態・内部 多孔質のもの   特定の形態・内部構造を有するもの
     構造を有していな
     もの
 
>32o  火山角礫岩    軽石凝灰岩(明色 凝灰集塊岩(火山弾+細粒基地) 
(及び細 凝灰角礫岩    ,珪長質の成分の 錘形等の外形を有する)
粒基地)                    のもの)          岩滓集塊岩                      
32〜4o 火山礫凝灰岩   岩滓凝灰岩(暗色 溶岩餅凝岩(岩滓)     
              ,苦鉄質の成分の 集塊岩
              もの)
 
<4o           凝灰岩
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