05d レッドデータアニマル〈日本絶滅危機動物1〉
アカコッコ スズメ目ツグミ科 日本固有種 国指定天然記念物
伊豆諸島と薩南諸島に分布する日本特産種です。留鳥として暗い森林に生息し,地上
で昆虫やミミズなどを採食します。
オオトラツグミ スズメ目ツグミ科 日本固有亜種 国指定天然記念物
種トラツグミの奄美大島にのみ生息する亜種とされ,常緑広葉樹林に生息し,昆虫・
ミミズ・木の実など地上採食性の鳥です。
アカヒゲ スズメ目ツグミ科 日本固有亜種 国指定天然記念物
基亜種アカヒゲで,薩南諸島,男女群島に生息します。常緑広葉樹の暗い林にすみ,
昆虫やクモなどを捕食します。留鳥と考えられています。
ホントウアカヒゲ スズメ目ツグミ科 日本固有亜種
アカヒゲの沖縄諸島亜種で,沖縄本島と慶良間諸島にすむ留鳥です。森林にすみ,昆
虫やクモなどを捕食します。
ウスアカヒゲ スズメ目ツグミ科 日本固有亜種
アカヒゲの八重山諸島亜種ですが,生態は不明です。
ルリカケス スズメ目カラス科 日本固有種 国指定天然記念物
奄美諸島の特産種で,森林に留鳥としてすみます。雑食性でドングリやサツマイモな
どの植物質のものや昆虫類を食べ,樹洞などに営巣します。
シロガシラ(ヤエヤマシロガシラ) スズメ目ヒヨドリ科 日本固有亜種
種シロガシラの八重山諸島亜種です。留鳥として農耕地・牧場・村落周辺にすみ,主
に昆虫を捕食,木の実も食べます。
キンバト ハト目ハト科 日本固有亜種 国指定天然記念物
熱帯アジアからオーストラリアにかけて広く分布する種キンバトの八重山諸島の亜種
で,常緑広葉樹林にすみます。暗い林内を歩きながら主食の木の実や雑草の実などを
採食します。
カラスバト ハト目ハト科 国指定天然記念物
日本に分布するカラスバト類の基亜種で,伊豆諸島や本州温暖部,九州の海岸部やそ
の付属島嶼,薩南諸島,沖縄諸島などに生息します。常緑広葉樹林(天然林)に営巣
し,シイ・タブ・ツバキなどの堅果を特に好んで食べます。
アカガシラカラスバト ハト目ハト科 日本固有亜種 国指定天然記念物
種カラスバトの1亜種で,小笠原群島と火山列島に分布します。常緑広葉樹林に留鳥
として生息し,木の実を食べているらしいです。
ヨナクニカラスバト ハト目ハト科 日本固有亜種
種カラスバトの1亜種で,八重山諸島に留鳥として分布します。常緑広葉樹林に生息
し,木の実などを食べます。
〈淡水魚類〉
日本産の淡水魚類は,現在207種・亜種が知られ,そのうち2種が絶滅し,絶滅のお
それのあるものは46種・亜種にのぼります。
サツキマス サケ目サケ科 日本固有亜種
アマゴの降海個体です。産卵,孵化,降海,遡上という全生活史を送れる生息域は現
在,長良川と伊勢湾だけです。全長30〜40p。
ビワマス サケ目サケ科 日本固有亜種
琵琶湖にのみ自然分布する日本特産のサケ科魚類で,アマゴに似ています。40p。
イワメ サケ目サケ科
関東地方から西日本の太平洋側にほぼ一直線に不連続分布します。アマゴと混生し,
20p。
キリクチ サケ目サケ科 日本固有亜種
ヤマトイワナのなかで,紀伊半島,十津川源流などに不連続分布する1群の異型です。
20〜25p。
ミヤベイワナ サケ目サケ科 日本固有亜種
北海道の然別湖とその流入河川にのみ生育します。25p。オショロコマに似ています。
ゴギ サケ目サケ科 日本固有亜種
イワナ属中でもっとも西に分布し,山陰山陽の山地にのみ分布します。ニッコウイワ
ナに似ています。30p。
オショロコマ サケ目サケ科
日本では道南を除く北海道と南千島の山岳地帯全域に分布しますが,道東の知床半島
などでは河口近くまで生息します。ほとんどは河川に残留しますが,一部は降海しま
す。20p。
イトウナ サケ目サケ科
日本最大の淡水魚で,日本では北海道と南千島にのみ分布します。道北部・道東の湿
原や,それに続く湖沼・ダム湖などに見られます。110〜150p。30p前後で水生昆虫
食から魚食性に変わります。
リュウキュウアユ サケ目アユ科 日本固有亜種
アユの亜種で15p以下,現在は奄美大島の河川に生息しています。
アリアケシラウオ サケ目シラウオ科
全長15pになる大型のシラウオ科魚類で,有明海の湾奥部,浅海域に分布し,朝鮮半
島や台湾などでにも生育します。生態は不明です。
アリアケヒメシラウオ サケ目シラウオ科 日本固有種
全長6pの小型のシラウオ科魚類で,有明海に注ぐ筑後川と緑川にのみ生育する日本
固有種です。
ヤマノカミ カサゴ目カジカ科
有明海湾奥部に注ぐ河川にのみ分布するカジカ科魚類で,15〜16p。中国北部,朝鮮
半島などにも分布します。
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