14 山菜と野草の料理
山菜と野草の料理
参考:中央公論社発行「山菜と野草の料理」
[夏]
イケマ:ガガイモ科の多年草で,各地の冷涼な山地などの明るいところに生える
4〜6月,若芽を摘んで下さい
塩一つまみを入れた熱湯でよく茹でて,冷水に晒して下さい
和えもの・煮びたし・汁の実,生のまま天ぷら
アマニュウ(マルバエゾニュウ):セリ科の多年草で,四国・中部地方以北の高冷地の
草原などに生える
5〜6月,若芽・若葉を摘んで下さい
重曹を入れた熱湯でよく茹でて,冷水に2〜3時間晒して下さい
和えもの・油炒め・サラダ,生のまま汁の実
ゴマナ:キク科の多年草で,各地の冷涼な山地の草原などに生える
4〜6月,若芽・茎・若葉を摘んで下さい
塩一つまみを入れた熱湯でよく茹でて,冷水に1〜2時間晒して下さい
油炒め・和えもの・煮つけ・汁の実
ギョウジャニンニク:ユリ科の多年草で,奈良県以北の高冷地の山地の湿り気のあると
ころに生える
4〜6月,若芽・蕾・鱗茎を採って下さい
塩一つまみを入れた熱湯でさっと茹でて,冷水に晒して下さい
若芽の油炒め・和えもの,白い部分を生のまま味噌つけ
ウワバミソウ(ミズ):イラクサ科の多年草で,各地の山地の川沿いなどの少し湿った
ところに群生
春〜秋,若い茎・根茎を採って下さい
塩一つまみを入れた熱湯でさっと茹でて,冷水に取って下さい
和えもの・煮もの・煮びたし・酢のもの・汁の実・即席漬け,根茎を生のまま叩いて
とろろにする
スイカズラ:スイカズラ科の蔓性草状木で,各地の山野に生える
6〜10月,若芽・若葉・花を摘んで下さい
塩一つまみを入れた熱湯でさっと茹でて(花は酢湯で茹でる),冷水に一晩晒して下
さい
和えもの・おひたし・油炒め・天ぷら・砂糖煮
ヤマモモ:ヤマモモ科の落葉高木で,関東地方・福井県以西の山野に生える
6〜7月,実を摘んで下さい
生食・果実酒・ジャム
バイカモ:キンポウゲ科の多年草で,各地の山野の冷水の底に生える
一年中,水中に生えている若芽・茎・葉をむしり取って下さい
塩一つまみを入れた熱湯で茹でて,冷水に取って下さい(虫が寄生しているので必ず
熱処理をする)
和えもの・酢のもの・煮びたし・汁の実・刺身の妻
ジュンサイ:スイレン科の多年草で,各地の池沼などに生える
一年中(5〜7月が採取期),若芽・若葉と葉柄を摘んで下さい
沸騰している湯にさっと潜らせ,冷水に取って下さい
すまし汁・和えもの・酢のもの
ボタンボウフウ:セリ科の多年草で,関東地方・石川県以西の海岸に生える
一年中(春が美味しい),若芽を摘んで下さい
塩一つまみを入れた熱湯で茹でて,冷水に取って下さい
和えもの・おひたし・油炒め・天ぷら,生のまま汁の浮き実・サラダ
ヤマブドウ(サンカクズル・エビズル):ブドウ科の落葉蔓性木で,四国以北の高冷地
に生える
蔓は5〜6月,実は9〜10月に摘んで下さい。
蔓は塩一つまみを入れた熱湯で茹でて,冷水に取って下さい
和えもの・煮びたし,実は生食・ジャム
キイチゴの仲間:バラ科の落葉低木
初夏〜初秋(フユイチゴは冬季),実を摘んで下さい
生食・イチゴ酒・寒天寄せ・ジャム・砂糖煮
モリイチゴ:バラ科の多年草で,中部地方以北の高冷地の明るい林内に群生
6〜7月,実を摘んで下さい
生食・ジャム
アカツメクサ(シロツメクサ):マメ科の多年草で,欧州原産
一年中,開花直前の花穂・葉柄・葉・茎を摘んで下さい
塩一つまみを入れた熱湯で茹でて(アカツメクサの花は酢湯で茹でる),冷水に取っ
て下さい
和えもの・汁の実・炒めもの,花は和えもの・すまし汁の浮き実
アカザ(シロザ):アカザ科の一年草で,欧亜大陸原産
5〜8月,若芽・若葉・実を摘んで下さい
塩一つまみを入れた熱湯でよく茹でて,冷水に取って下さい
煮びたし・和えもの・油炒め,生のまま汁の実
[次へ進んで下さい]