中学校・高校などで実習用に使う顕微鏡は、普通、蛍光灯などの光をミラーで導いて、光源として使います。このミラーを引き抜いて、そこにセットする光源装置を作りました。
小型軽量でスペースをとらず、AC電源も不要で大変便利です。プレパラートをセットした顕微鏡を授業中に教室内で回覧させる、というような使い方もできます。
ケースの都合で単4電池を使っていますが、電池は単3の方が良いでしょう。といっても、LEDは大して電気を食わないので、これでも問題ないようです。一個500円から1000円程度で作れると思います。
「ミラーを調節して光を正しく導く訓練も大事」、というご意見もあろうかと思いますが、なかなか時間も取れないので、とりあえずお手軽に見える方が良い、というのが正直なところです。
ただ、使うLEDにもよるのかもしれませんが、光の特性が蛍光灯をミラーで使う場合とちょっと違うようです。絞りによる見え方の違いがほとんどありません。絞ってもなぜか暗くなりませんし、開放の時から絞った時のようなコントラストが強い像になります。
また、光が青っぽく、倍率によってはかなりまぶしいので、LEDの上にテッシュペーパーなどを載せて調節したほうが良い場合もあります。