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注文の妙〜に多い料理店・ご感想
(注:現在は募集しておりません。 ご試食されたい方は、酒場(掲示板)でお召し上がりください〜。)
2001.6.2 つーことで、犀使いの満濃さんのナベ試食感想全文は以下の通り。 瞑目して(?)読むべし。
ただし、ミュウツー三号機の『破片』云々は満濃さんとこの小説を読んでないとわからんかなぁ。
食材をぶち込むだけぶち込んで、今の今まで食うてなかったですね。
という事で、魂を賭けて食す事と致します。
>ナベ
一口目を口に運ぶと「あうっ!」思わず叫んだ。
やたらと大量の骨が舌を直撃する。スープと共に流れ込んだクラゲの毒針が
胃にこたえる。なるほど、ウワサ通り、刺激的な味だ。
鴇の肉はさすがに自分が希少生物の保護官も兼ねているだけあって、そのよしみで
なかなか口に入れられない。しかし以前にサイドンのツノをぶち込んだ身・・。
結局食欲と好奇心には勝てず、鴇の残骸は我が胃の中へ送り込まれ、我が肉となり
骨となる運命なのだ。
徐々に後口がやってきた。これを言葉で現すならばカオスそのものだ。
全ての始原でも終焉でもある。人間以外の生き物には分かりえる味だろうか?
そして、見た目と臭いと味の狂葬曲は間違いなく自分を
三途の川へ導いている。母が、ああ、亡き母が見える・・、そういう事だ。しかし、
まだ次のメニューが残っているので、影響がない触覚と味覚、聴覚を残しておけば
死神を見はしないだろう。
そうすれば何とか行けるだろうと思った私はバカだった。
かつて実験台にされ、怒り狂った仲間にバラバラにされ
無念の死を遂げた三号機の怨念が、さっきから私の頭を何度も巡っている。
目隠しを空かしてナベの底の方に放置されていた残骸が
視神経を刺激して、映像化している。
ミュウの血を牽いたエスパータイプの魂の末路という事か。
さらにだ、何度も参号機の意識が脳裏を
巡るという事は、奴が我が身体をのっとって、苦しみを味わわせた者達へ復讐を
企てているという事ではなかろうか?
しかし、他の生き物達もこんな所に放り込まれて無念で仕方がないだろう。
どうも胸が苦しくなり、味わう間もなかった。参号機の無念が、
他の生き物達の無念に同調して、異様な幻覚を起こしている、そう考えた。
目隠しを取ったら、それはさっきの普通のナベに、
グロテスクなスープが煮えているだけであった。
私は思う、見た目で好き嫌いせず、食物は従来の五感で食べてやろう。
そう、生き物は食べる為だけにいるのではない。そう、
こんなナベにする物では間違いなく、ない。
ムラサキガ丘・精神病院第444号室“精神汚染患者”のメモ(笑)
気付いたら精神科に居たという事です。
エスパー(ヤドンなどを除く)ポケモンは後の人の為にも料理しない方が吉!