ツボちゃんが一番！
最終更新日 :2010/07/17
「７月２０日 ツボちゃんはきょうも元気。 お水をあげたらうれしそう。大きくなってね、と・・・。」
かんさつ日記をつけていると、となりのユウタがまたちょっかいかけてきた。
「なーんだ、おまえのマダツボミ、全然育ってないじゃん！」
「いっぱいお水あげてるから、ずいぶん大きくなったもん！」
「ヒョロヒョロじゃ〜ん！ オレのツボきちの方がずっと強そうだぜ」
「ツボちゃんのほうが、葉っぱのツヤもいいし、絶対よく育ってる！」
「いや、オレのだ！」
「あたしの！」
「じゃ、夏休み中にどっちのポケモンがよく育つか競争な！ いっぱいバトルとかさせて、りっぱなウツボットに育てるぜー！ 来い、ツボきち！」
「……とかやってたよねー」
あたしは、アイスをかじりながら去年の夏休みの日記をめくった。
結局、育て競争はどっちも「自分が勝った」と言い張って勝負がつかなかった。
ユウタのツボきちは結構立派なウツボットに進化して、バトルでわりといい線行ってるみたい。 今度、セキエイ目指すー！とか鼻息荒くしてる。
だけど、あたしは絶対自分の勝ちだと思う。
ツボちゃんはあちこちのコンテストで特別賞はとったし、お手伝いもしてくれておりこうだし、
それに、なんといっても……
「トモコ！ そろそろ、お布団取り込んでちょうだい」
ママにはーい、と返事して、あたしは庭に出た。振り返って屋根の上に声をかける。
「ツボちゃーん！ ごくろうさま、もういいよー！」
一日中よく陽に当たってふっかふかになったお布団が、ゆっくりとあたしの目の前に降りてきた。
大きな大きなマダツボミの頭の上に乗っかって。
……そうそういるものじゃないもんね、３０メートルのマダツボミなんて。
以上は、No.017さんのサイトピジョンエクスプレスで開催中の「気軽に小説を楽しもう！」という企画、ポケモンストーリーズ！に参加して、３２拍手（笑）をいただいた作品です。
「樹」というお題で、なにかお話が書けないかな・・・と頭をひねりまくって、なんとか関連しそうなものをひねり出したモノで（＾＾；） ぷふっと吹きだしていただければ幸いです〜。
実は書いてる途中には「キキョウのおじさんからもらった」という一文が入ってました。 ツボちゃんはきっと、塔のマダツボミの落とし種に違いありません（笑）
元ネタはもしかすると、スコットランドのおじさんからもらったおたまじゃくしは大きくなって怪獣になっちゃいました、（実はネス湖産だった）という絵本「ふしぎなおたまじゃくし」（スティーブン・ケロッグ）かも？
※ 以下は、某所でバトル相手パーティ募集していたときに応募した設定（を若干修正）。性格等は物語の雰囲気で適当に設定しました（笑）
トレーナー
【名前】トモコ
【性別】♀・ようき
【備考】１２歳、女の子版短パン小僧。実は虫ポケモンのオナカはどちらかというと苦手（笑）
バトルは楽しいのが一番！ でもコンテストもいいなー。
【種族/ニックネーム】マダツボミ/ツボちゃん
【性別/性格】♂/のんき
【特性】ようりょくそ
【使用技】つるのムチ こうごうせい あまいかおり にほんばれ
【備考】全長約３０ｍ。にほんばれはふとん干し用。せいちょう＆粉系の技は近所迷惑なので忘れさせたようです（笑）
（2011.10.10、「五月晴れ」イラスト＆キャラ設定追加しました）