橘憂ちゃん
 (憂ちゃんの新妻だいあり〜)を作るぞっ♪
ソリッドシアターPVCフィギュア完成品(2005年3月発売)

 すでに発売中のこのフィギュアですが、梓の初めての市販フィギュアの製作ということもあり、製作過程の写真をマメに記録していました。
せっかくなので、このページで発表したいと思います(^v^b
なにぶん、独学で変なところもありますが、そこは味(ネタかな?)ということで…ご勘弁くださいませ♪



 いただいた資料をちょうど1/8スケールになるように縮小コピー。(通常、服を着た状態のキャラ設定が多い中、これはゲージとして理想的な裸の状態!資料をくれたメーカーさん(XUSE[純米]さん)に感謝ですよっ。) これをゲージにして各部分の元となる”骨パーツ”を製作します。
 なんか、本当に骨に見えてきたよ((;゚Д゚)ガクガクブルブル…


 骨に針金を通してポーズ付け。あ、使用しているのはスーパースカルピー。実は梓、スカルピー使うのコレがはじめてなのですよ。
スカルピーとは、常温では粘土状なのですが、オーブンで焼くことにより硬化する造詣素材です。
焼くまで固まらないので納得いくまで加工できる訳です。ちなみに梓は写真の工程ごとにそれぞれ焼いてしまっています。
 こうみるとミイラみたい…((;゚Д゚)ガクガクブルブル


 肉付け、肉付け〜。素材の色が肌色なのでなんか、妙に艶かしい(;´Д`)
ちなみに右は詩乃先生。


 髪の毛等、つけた状態。色がだんだん黒っぽくなってきているのはコゲているせい…(^^;
あっさりとこの状態まできているように感じますが、実は製作中に細かいパーツがポキポキ折れて何度もくっ付けては焼きの繰り返し…。
しかも髪の毛のパーツなどは、焼いている最中に自重でバラバラになったり…。(硬化したパーツも焼くと柔らかくなっちゃう。)
新素材…、まだ具合がつかめていません。

 さて、表面処理等ここで入る訳なのですが、ここで大きな誤算が…。
今回のスカルピー使用は西田先生(ウエストケンヂ)に勧められたからなのですが、梓はスカルピーはどれも同じものかと思っていたのです。
ところが、どうやら、勧めてくれていたものは”グレイスカルピー”なるものらしく、それに比べると梓の使用したスカルピーは強度、表面のケバ立ち等、結構手間がかかるものらしかった(^^;
しかも、教わったことにると、スカルピーはいったん焼いたものに後盛りする際、リキッドスカルピーなるものを使用しないと食いつきが悪く、削っているうちにウンモ岩のごとくはがれてくる恐れがあることが判明。もっとしっかりと聞いておくべきだった…Orz

 表面も焼きすぎでかなりの硬度になっているし、納期がせまっていることもあり、ここで表面処理に時間がかかるのも大変そうだったので、急遽、リキャストを決行!!
つまり、シリコンゴムでコレの型を作って、その型にキャストを流し込んで複製したのですよ。(TT
そして、その複製品を加工して表面処理して、完成へむかってGO!
(すごい手間をかけてしまった…)


 ベース製作。粘土の板にフィギュアをグッと押し付けて沈めこんでからシワを造詣。考えてみるとスカルピーのままだったら粘土に押し付けられなかった(^^;
(スカルピーはもろいので押し付けたらバラバラに…)

 ちなみにこのフィギュア、寝転んでいるイラストを元に作っているんだけど、通常寝ているフィギュアは髪の毛、おしり等ベースに接する部分は平らになっていることが多いのだけれども、それでは、ちょっと寂しい(何が…(^^;)ので、かわりにベースをひっこませて、フィギュアは背面も立体的に造詣しています。
 ちなみに、パンツを下ろせる特殊ギミック付き!(アホか…)

 さて、原型は工場に送られて分割部分の加工(ダボ穴加工)をされ、複製されたものが塗装用として送られてきます。


 
 ここで問題が。原型では足の分割面は”ぱんつ”の下部分にくるようになっていたのだけれど、製品版用複製品はなぜか足の付け根に変更されているっ!
それに元の分割部分はつなげられて、足が細く、直線的な造詣になっちゃってる(特に右足。画像じゃわかりづらいですが…)
しかも、原型ではパンツはちょっと足に食い込んでいる感じの造詣だったのに足が削られてユルユルに…・゚・(つД`)・゚・  
いそいで工場に修正の依頼をする。(前髪の位置等、他にも修正部分があったのだけれども大きな修正は足部分くらいかな?)

 -修正は行ってもらうのですが、とりあえず塗装サンプルはこの複製品で行うことになりました。-

 お気づきの方もいらっしゃると思いますが、この写真、製品版と色が違います。ソフトメーカーさん(XUSE[純米]さん)さんから修正が入りました。
あ、書き忘れましたが、ソフトメーカーさんからの修正は原型製作時にもあります。
「憂ちゃんの胸は(詩乃先生に比べて)もう少し小さくっ。もっと形よく」とか。(もちろん、それだけではないですよ(^^;)
いままで胸の無いキャラ(さくらちゃんに失礼なっ!)ばっかり作っていた梓。
「そ、そうか…、ムネ、胸か〜っ!!」
自分の技術(興味の偏りか?!)の至らなさを痛感する梓だった…Orz
もちろん、無い胸は無いなりに形にこだわりを持って作っているのですがっ(`・ω・´) b

●製品版完成
以上、いろいろありまして、製品版ができてくる訳ですよ(^v^b

…て、
ぐはぁっ!!パンツ下ろせないじゃんっ・゚・(つД`)・゚・ 



●製作後記
 え〜と、いかがだったでしょうか?「自分ですらスカルピーという素材の使い方が満足でない」状態でのフィギュア製作工程。
しかもはじめての市販品作り起こし原型。反省すべき点がいっぱいですよ(;´Д`)
今度はもっとレベルアップした、見てくれた人の”タメになる”フィギュア製作過程を載せるぞっ!
 こんな梓ですが、どうか応援、よろしくお願いいたします。あ、それと、「自分ならこうしてるっ!」みたいな事がありましたらどうぞご教授くださいませm(_ _)m