・・・6月23日に史上33人目の通算2000本安打を達成した野村謙二郎選手(広島)の試合後の特別インタビューを再現してみました。
試合後の特別インタビュー 2005年6月23日 広島市民球場 対ヤクルト戦終了後
−お待たせ致しました、この特設ステージに今日上がって頂くのはもうこの人しかいません!2000本安打おめでとう〜、野村謙二郎選手です!!
(大きな拍手と歓声に包まれて野村選手が本塁付近の特設ステージに登場)
−野村さん、本当におめでとうございます!
野村「有難うございます!はい。」
(歓声と拍手)
−打った瞬間、どんな事を思いました?
野村「いやもう、落ちてくれと思いました、本当に。ははは、ハイ。」
−じゃあ少し、半分不安な気持ちで一塁まで走ったんですか?
野村「そうですね、あの本当はもっと全力で走ってセカンドまで行かなくちゃいけない打球なんですけど、ちょっと今日は打球を見てしまいました、はい。」
−カウントダウンに入って、あと4本として地元に帰って来たわけなんですが、その時の気持ちからまず聞かせてください。
野村「そうですね、とにかくシーズン始まる前からもう地元で達成するって事を本当に強く思ってたんで、えー、(拍手)ありがとうございます。はい、えーそして本当にあのー今日沢山のお客さんそして赤いシートを掲げて応援してくれて、えー昨日まではそんなにプレッシャーはなかったんですけど、今日はもう凄いプレッシャーかかりました、はい。いいプレッシャーありがとうごさいます。」
(歓声と拍手)
−昨日一気に3本のヒットを放って王手を掛けました。気持ちの変化は何かありましたか?
野村「いやあのー、いろんな沢山こう2000本打つ中で、昨日の1999本目の皆が繋いでくれたヒット、えー2000本よりも凄く嬉しかったヒットで、えー今日に繋がったんじゃないかと思います。」
(歓声と拍手)
−今朝目が覚めて、そして球場入りをしてアップを始めました。その時から思う事、どんな事でした?
野村「特にねえ、やっぱりあの、その時まで本当なかったんですよ正直。えーでもグラウンドに入って、打席に入る前ですね、正直あのー、古田さんからも声掛けられましたし、足もちょっと震えてたんですけど、まあ次の打席からはね、ちょっとあのーリラックス出来たんですけど。」
−打席の中で何度も何度も深呼吸してらっしゃいましたね。
野村「あーそうなんですか?全然意識してなかったですけど、はい。」
−記念すべきヒットを放って、そしてその瞬間一塁側ベンチから皆が飛び出して、そして三塁側からは古田捕手もやって来てくれました。気持ちはどうでした?
野村「そうですね、あのーうちのチームの選手、出て来たの分かったし、その大変嬉しかったですけど、えー相手チームの古田さん、えー学生のときからずっと一緒にやった人の前で、僕も古田さんのヒットを見たし、えー古田さんの前でヒットが打てて本当に何か縁があるかなと、えー敵味方関係なく嬉しく思いました。」
−入団以来17年、この日を迎えました。決して順風満帆に毎年来たわけではなかったかと思いますが、時には苦しい時もあったかと思います。
野村「そうですね、あのー野球と言うスポーツは本当にいい事ばっかりはそんなにありません。えーいい事の方が少ないです。だけどこうして、えー頑張っていれば、えーいい日が必ず来るという事を、えーこれからも信じて頑張って行きたいと思います。」
(歓声と拍手)
−これまで野村さんの気持ちの支えになってきた点は何だったんでしょうか?
野村「そうですね、あのーここで名前を出すのはあれなんですけれども、とにかく当然ファンの皆さん、球団の方、山本監督始めコーチ、スタッフの方、裏方さん、そして選手、本当に皆さんのお陰でここまで来れる事が出来ました。本当にありがとうございました。」
(ひときわ大きな歓声と拍手)
−スタンドには大分から両親も駆け付けてくれていますね。
野村「そうですね、あのーなかなか来る機会が少なくなったんですけれども、今日は本当に遠いところを有難うございます、ははは。」
(歓声と拍手)
−さあそして野村さん。野村さんのすぐ横には記念のボールがありますが、どうしましょうか?
野村「そうですね、あのーこれは今から考えます。はい。」
−さあそして大記録を達成した夜と言う事で、今日はかなりこれから忙しい夜になりそうですね。
野村「そうですね。あのーまあ、あのーあまりある事じゃないんで、えー今日は広島カープの宣伝をして参りたいと思います。」
(歓声と拍手)
−野村さんが常々おっしゃっていた事なんですが、この大記録を達成する時には、地元でそして沢山のファンの方に囲まれて、見守られて達成したいと常々話してらっしゃいました。それが叶いました。ファンの方々に一言お願いします。
野村「はい、本当に今日沢山お集まり頂いて有難うございます。えー感激してます。えーそれと、えー今日勝てたのはえー、本当にファンの皆さんの後押しがあったからだと思います。沢山お客さんが入ってくれれば選手は燃えます。これからも球場に足を運んでください。そして新しい球場が出来るため、えー私達も頑張ります。皆さんも協力お願いします!」
(ひときわ大きな歓声と拍手)
−見事2000本安打を達成致しました野村謙二郎選手でした!
(大きな歓声と拍手。帽子を振ってファンに応える。野村コールが続く。)