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砂田喜昭 2020年7月12日更新  
学校給食パンに国産小麦を
3月議会 砂田市議の質問

【砂田市議】 学校給食パンからグリホサートが検出された。農民運動全国連合会の食品分析センターは昨年6月から学校給食パンの残留農薬検査を行った。その結果、発がん性が疑われる除草剤ラウンドアップの主成分グリホサートの残留が検出された。外国産小麦100%で製造された学校給食パンや、外国産80%・国内産20%小麦を原料としたものすべてからグリホサートが0・04PPMから0・08PPMが検出された。国産小麦からは検出されなかった。
 ある有機栽培農家が自らの頭髪検査をしたら本人達からはグリホサートが検出されなかったが、給食パンを食べている子どもから検出されたそうだ。このままでは子どもへの影響が心配される。国産小麦に切り替えるようにして頂きたい。

除草剤成分グリホサート
世界は禁止、日本は規制緩和

 2015年にWHOの専門機関(IARC 国際がん研究機関)によって発がん性物質に分類されて以降、世界各国はグリホサートの使用削減・禁止に動いている。そんな中で日本は何の対策もとらないばかりか、逆に食品残留基準値を緩和している。

 19年8月、国際産婦人科医連合は「グリホサートはガンや神経発達障害、先天性欠損症との関連が疑われる。またメチル水銀同様、胎盤を通過する可能性があり、予防原則の立場から使用を避けるのは社会的責任である」として、グリホサートの使用禁止を勧告している。これを受けて、アジアではベトナム、スリランカがグリホサートの輸入を禁止、EUではオーストリアやドイツがグリホサートの全面禁止を決めた。フランスは23年までに段階的に廃止する。

 それに比べて、日本政府は何の対策を取らないばかりか、残留基準値を17年に6PPMから30PPMに緩和した。その使用量も増加している。

農水大臣 「学校給食では対応を考えたい」


 国会でもこのことが議論になり、日本共産党の紙智子参院議員が昨年11月28日、政府に対応を迫った。江藤農林水産大臣は「学校給食については、児童・生徒という点から少しステージが違うと思うので、考えたい」と答弁した。

【教育委員会事務局長】 子どもたちに、より安全で安心できる給食を安定的に提供することは重要なことであり、今後は国産小麦の利用を研究していただくよう、富山県学校給食会に要望していきたい。

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