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2000年5月14日号

 親子連れでにぎわう
  稲葉山ふれあい動物広場

まぶしい新緑の坂を車で縫うように走った。ところどころ左右に八重桜が咲き誇る。眼下に水をたたえた散居村が開けた。残雪を頂く山並みはかすみの上に浮かんでいる。展望台をすこし巡ったところに「稲葉山ふれあ稲葉山ふれあい動物ひろばの全景い動物広場」があった。白い柵で囲まれた敷地に建つ赤っぽい屋根の建物は,親子連れを迎えるにふさわしい装いだ。敷地の小高い丘にこいのぼりが旗めき,童謡メドレーのBGMで迎えてくれた。外周の白い柵の中は,小動物を放して子どもたちにふれあってもらうために、さらに白い柵でいくつかに仕切られている。
折しも今日は「こどもの日」。訪れた親子家族連れは,満面笑顔で小動物たちとのふれあいを楽しんでいる。うさぎをだっこして歓声をあげる子,やぎに「メェー」と話しかける子,モルモットに草をやって「あ,食べたよ」とうれしがる子,飼育舎内にしつらえられた立木の隅にじっとしているりすを見つけて「走れ」とせがむ子,わが子と動物のふれあうカメラチャンスをねらう親。なんともほほえましい光景である。飼育舎から漂ってくる糞尿の臭いも,心地よく自然に感じるから不思議なものだ。
やぎとにらめっこいかにも動物好きといった面もちの担当の方に尋ねると,現在,うさぎ19匹,やぎ6匹,天竺鼠(モルモット)18匹,しまりす3匹いるとおっしゃる。昨日4日はこれまでの最高の入園者数で1137名もあったとか,今日はこどもの日なので昨日を上子供たちでにぎわう動物広場回るかもしれないと満足げ。午後からの来園が多いそうだ。
この動物広場は,市が平成10年から子どもたちに稲葉山の自然や動物と触れ合う機会をと、7000万円をかけて開設したもの。商工振興課が管理し、毎日の動物の世話や広場の管理は地元の方を雇い、平日は一人,土日や祝日は二人であたっているという。

園内でこんな案内板を目にした。

どうぶつたちと なかよく  あそぼう
いなばのしろうさぎ
てんじくねずみ うさぎのじょうずなだきかた
りょうてで だきましょう
すわって だきましょう
そっとぢめんにおろして あげましょう
やさしいきもちで どうぶつと あそびましょう
開園時間…午前9時〜午後4時
休園日 …毎週月曜日,12月1日〜3月31日

飼育舎に隣接して休憩所や自販機も備わっている。何よりも入園料が要らないところがありがたい。
小高い丘にこいのぼり動物たちとの別れを惜しみながら駐車場に出向くと,県外ナンバーもけっこうある。帰りの下り坂で,親子連れの車が坂道を上ってくるのに何台もすれ違った。今度,孫たちが里帰りしたらぜひ連れて訪れたい。孫たちの喜ぶ顔が車窓をかすめた。   (通信員 H・H)














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