反駁の練習:問題1

文責:倉島

問題:以下の議論では、議論が平行線になってしまっています。肯定側、否定側それぞれ何が問題だったのでしょうか?

 

論題:当社は年棒制を導入すべし

否定側

従来の年功序列は、若いときは実労働に対して低賃金で我慢をし、年をとってお金が必要なときに実労働より賃金が高くなるシステムです。いわば、年をとったときのために貯金しているようなシステムです。これを途中で変更すれば、若いときに年功序列で、年をとって年棒制という人が出てしまいます。これでは、若いときの貯金が消え失せてしまいます。したがって、社員に不満が生まれます。会社は、社員にとって、一日のほとんどを費やす場であり、そこで不満があるということは、その人の人生にとって深刻な問題です。

肯定側

年をとれば労せずして高給がもらえるはずとと考えるようでは、その人の心意気が悪いのではないでしょうか。そのような不満は不満とはいえません。

否定側

もらえるはずのものがもらえなくなるわけです。これを不満に思うことのどこが心意気が悪いのでしょう。歳をとれば比較的楽をして高給がもらえると思えばこそ、若いときに薄給でも我慢しているのです。それを無視しては不満が生まれます。

肯定側

給料は働きに応じて支払われてこそ公平です。楽して高給を欲しがるような人たちの言い分を聞くことがよいことでしょうか?このような心意気の悪い人の意見は無視してもしかたないと思います。

 

以下、議論は平行線

 

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