立論の例

1997.11.15 文責:倉島

以下に、『日本は首都機能を移転すべし』という論題における肯定側の立論の例を挙げます。これは立論用の原稿であり、実際の発表の時は、多少の言葉を補います。

 

定義

日本:日本国政府

首都機能:立法、司法、行政の三権

 

プラン

1.2010年までに阿武隈地方に移転

2.公的負担額は4兆4千億円 一般の公共投資枠から10年に分けて支出する

3.民間団体による環境アセスメントを設立して、環境に優しい開発

 

メリット

首都機能の地震からの保護

 

現状

首都機能は東京に集中

東京は50-70年の周期で大地震に見舞われている。

歴史的にも地震学的にも裏づけられている。

大地震は絶対に来る。

 

現状の問題点

東京に大地震が来ると、日本は長短期的に深刻なダメージを受る。

なぜなら、有能な人材の死傷、建物の倒壊、生活インフラの停止、交通網の寸断で首都機能が壊滅的被害を受るから。

短期的には日本の国家活動が止まる。(警察庁)治安の悪化、(防衛庁)防衛能力の低下、(大蔵省、通産省)経済の混乱→大不況

長期的には日本の国家活動が停滞。有能な役人や政治家の災害死による損失。後継者育成には最低でも数年が必要

 

発生過程:解決性

阿武隈地方では大地震はほとんど起らない。過去百年M6以上はない。定期的な大地震の記録もない。大地震がないのだから東京のような問題も発生しない。

仮に大地震がきても、被害を最小限に食い止めらる。なぜなら0から作る都市なので、防災面に十分配慮できるから。

 

重要性

治安、防衛、経済等の混乱を最小限に抑えることができる。