文責:倉島 1997.9.12
論題への偏見を捨てる。
ジャッジは論題に対する個人的な考え方を判決に反映させてはなりません。全くの中立の立場で判断しなければなりません。論題が自分の専門や職業に関係する場合には特に注意が必要です。
ディベーターへの個人的感情を捨てる。
ジャッジはディベータに対して持っている個人的な感情を判決に反映させてはなりません。 これは個人的な好き嫌いということばかりではなく、『有名なディベータだから強いに決まってる』というようなことも含まれます。厳格に公平を期す必要がある場合は、ディベータが知り合いである場合は、他の人にジャッジを代わってもらうことも必要です。
プレゼンテーション能力を判定の根拠に持ち込まない。
通常の教育ディベートではプレゼンテーション能力はジャッジの対象に含まれません。ディベータの発言が、いかにウィットに富んでおり、好感を持てても、それを判決に反映させてはなりません。ただし、早口であったり小声であったりして、聞き取れない場合は、その部分は発言されなかったものとして判断します。
判定しようとする試合の内容だけを根拠とする。
ジャッジは目の前で行われている試合の内容だけを根拠に判決を下さなければなりません。他の試合と良い/悪いとか、自分ならこうするのに、それをしないからだめといった見方をしてはなりません。
ルール違反に厳しく対処する。
ジャッジは公平を期するためにルール違反に対しては厳しく対処しなければなりません。制限時間を超えたスピーチといった明確な違反は当然ですが、反駁でのニューアーギュメントのように、うっかりすると見過ごしてしまうものについても注意を払っている必要があります。