染色液をいれるだけでなく、ウニの胚などを入れておいて使わせると便利。特にびんを加工する必要はありません。
プレパラート見せるだけだと「自分でやった感じ」が弱いのですが、ピペットでとらせてやるといろいろ面倒。これだと、準備が簡単。材料もムダなし。
「絶対点眼しないように」注意を与えること(バカバカしい?けど必要)。
材料:
「カブセール」というのは発泡ポリスチレン?の中空の棒。配管工事などでパイプにかぶせて使うらしい。いろいろな太さのものがあるが、ここでは外径25mm位、内径8mm位のものを使用。ベルクロで丸い輪を作り、これにはめる。「染色分体」のつけ外しの時、力が加わるので粘着テープでは無理。糸で縫うこと。黒板に固定するためには、フェライト磁石にベルクロを貼り付け(これは粘着タイプを使用)「動原体」の部分にくっつける。
中空になっているのを利用し、「交叉・乗り換え・Crossing Over」を表現出来るようになっている。特に説明しないが、右上の写真を見て下さい。つなぎめは全然目立ちません。棒は12mmを使用して、つけ外しする側だけ少し細くなるように削っている。
99/04/28 使ってみての情報実際にやってみると、左の写真のように、事の前後を同時に見せる必要があるのにすぐ気づきました。ようするに、このくらいの数を作っておく必要があります。材料は安いので、その点は問題ないですが、ちょっと面倒ですな。
この写真、体細胞分裂の説明ですが、赤と白の関係が、真ん中と一番右の2つで違ってます。こういう細かいところが気になって・・・という生徒もいますから、気をつけたほうがいいですね。こーゆーところがズボラなわたしは困る(けど直らないんだな、これが ^^;)。
遺伝の説明では、小さな紙に遺伝子記号をAとかaとか書いて、両面テープとか針でこのモデルにくっつけたりするのもいいです。
細かいことですが、磁石があまり強いと、モデルを黒板からはがすとき、磁石が黒板にくっついて、モデルと磁石がはがれてしまうことあり。
色をつける塗料は、決定的なものはないようですが、アクリル絵具がまあまあ。それでも使っているうちにはがれます。
下敷き位の厚さのプラスチック板をハサミで切り、テープライタで遺伝子記号を張る。テープを張るのはいささか面倒だが、手書きはやめたほうが無難。生徒の人数x4+予備が必要だから、手間は結構かかる。使い勝手からすると、もうすこし厚い板のほうがよいが、作業はかなり面倒になる。
ほかに、ビーカーなどの容器が人数分必要。
二人一組でグループになる。まず一遺伝子雑種。ビーカーが体細胞。これに2枚(Aとa)モデルを入れ、各人がもつ。ビーカーの中から手探りでモデルを1枚だし、相手の出したものと突き合わせ、できた遺伝子型を記録することを繰り返す・・・
各グループで12回とか16回とかやらせています。グループ毎では理論値と離れるが、クラス全体で合わせるとかなり近くなるので、不思議な感じがするらしく、結構受けます。なお、集計をスムーズに行うため、表計算ソフトをノートパソコンで使うといいです。
教科書などにも同様な実習はのっていますが、ボタンや碁石やコインでなくて、わざわざこんなものを作る理由は、次のとおり。
二遺伝子雑種をやるときは、手探りで大小が分かるよう、相当長さを違えておく必要があります。
どちらも森田保久さんのところで知りました(感謝!)。 使い方など、ぜひそちらをごらんください。
右は実際に液面が上昇するのが分かるやつ。透析チューブとゴム栓と細いガラス管だけで簡単にできます。ゴム栓をはめる部分はペットボトルを切って使いましたが、なんでもいいと思います。
中に入れるのは40%スクロース水溶液にインクで着色。水面をはっきりさせるため、開始時に付箋紙でマークしたりしてます。こんなサイズ(左のびんは500ml)ですが、説明してるうちにどんどん上昇してきます。
左のびんは、半分に切ってゴミ用ネットで仕切ってセロテープで止めました。下はガラスビーズ、上は水槽用の怪しいビーズ。オリジナルでは発泡スチロールビーズとなってましたが、手に入らず代用しました。
ビーズの大小はかなり違っていたほうがよい模様。
びんの大きさも、大きい方が迫力あっていいと思いますが、これはこれでコンパクトで便利。