うちの水槽にいたヒル。ガラスに張り付いているところを撮影。この状態で体長7〜8mmといったところ。なんとなく右が頭のような感じだが、実は左のとがった方が頭。右端の口みたいなのは後吸盤(Posterior sucker)。「あばら」のように見えるのは胃側盲嚢(gastric caecum)? このへんは北隆館の図鑑(p.564)を見ての判断。違ってたら教えてくださいね。
歩いてるところ(右が頭でそっちに移動中)
先日、久しぶりに水槽の掃除をしたら、2匹でてきました。皿にとってじっくり見たところ、「ハバヒロビル」(Gloosiphonia weberi lata)のようです(前のやつも同じだと思いますが、確実ではないです)。
根拠は、頭部の様子です。左の写真のホクロみたいなのが目らしいのですが、これが3対で、しかも2つづつ接近して一見3個のような感じになっています。
ヒラタビル(G. Complanata)のほうは3つづつ2列に並ぶ感じになっているらしいです。また、ヒラタビルでは雌雄の生殖口が離れているのに対し、ハバヒロビルでは一緒になっているそうですが、これは確認できませんでした。
「ハバヒロビル」という名前ですが、幅が広いっていう感じは全然しません。固定して縮んだり、ヒラタビルと比べるとそうなのかなぁ?なお、北隆館の新日本動物図鑑では学名が G. lata となっています。
これは背面からの写真ですが、腹面からも目が分かります。結構動くのであまりうまく撮れません(特にハロゲンのスポットライトつけたりすると)。顕微鏡用の4xレンズとベローズ使用。トリミングとレタッチ(アンシャープマスク)少々かけてます。
資料:川村多實二原著 日本淡水生物学 上野益三編修 北隆館1973 pp.356-361